2011-01-01から1年間の記事一覧

題詠短歌 2010年

033:みかん 三月になれば月夜も緩むのかこれが最後かみかん皮むく 034:孫 孫の手も届かぬ痛み舞いて散る桜で消せぬ四月の月は 035:金 金でしか記せぬ愛の出納は待てど昇らぬ月まだ五月 036:正義 正義など闇に捨ておけ六月の月と二人を残して夜明け

題詠都々逸 2010年

033:みかん 未完で終らぬ二人の運命みかん皮むく年の暮れ 034:孫 少し流れる自分の血筋握る孫の手温かく 035:金 花の金曜失業したら金と一緒に今は消え 036:正義 何を今さら正義も不義も とうに無縁の蜜の味

図には乗っても 折込都々逸

ずぶ濡れ (ーー;)図には乗っても 無様なものよ 拭い去れない 劣等感 長靴 (ーー;)長い歳月 我慢をしたが ぐらつく想い 強くなり (ーー;)涙流して 頑張る君を ぐっと抱くのは 罪なのか 洪水 (ーー;)こうなることが 運命だろか 図太い俺も いやになる (ーー;)恋したから…

幼い肩

(ーー;)震え止まらぬ幼い肩をそっと引き寄せ夜明けまで 僕だって、こんな時もあったさ。今は、即やり、即寝るけど。

題詠都々逸 2011年

025:ミステリー マジな亭主にゃ謎など解けぬ妻のヒステリーミステリー 026:震 震え止まらぬ幼い肩をそっと引き寄せ夜明けまで 027:水 水も滴り潮まで吹いて水をさすよに濡れシーツ 028:説 女なら 道を説くより帯解きながら肌で導く生きる道

題詠短歌 2011年

025:ミステリー ミセスでも日蔭の窓のゼラニウム咲くミステリー恋に溺れて 026:震 震えてるミモザの訳が恋人よ怒りだなんて気づかぬままに 027:水 見ず知らぬ心離れて睡蓮の瑞々しさはただ水臭く 028:説 寄り添えば躑躅まぶしく離れゆくまだ自分さえ説得でき…

題詠都々逸 2009年

089:テスト テストさせてよ朝までずっとテストステロンその威力 090:長 長居無用とすぐ出るあなたたまにゃ一緒にいきたいわ 091:冬 冷たいお方ととっとと別れ温いあなたと冬ごもり 092:夕焼け 女ですものたまには妬くが夕焼けみたいに明日は晴れ

題詠短歌 2009年

089:テスト 夢にさえテスト地獄の白き紙血潮に染まりロ-ン地獄に 090:長 長々と話しただろう 幻影と幻聴だけの 輪廻黎明 091:冬 体温は何度でしょうか? 冬だから 熱い体と 熱燗ください 092:夕焼け 二日酔い 効かぬ薬を 飲むよりは夕焼け見れば また呑めま…

たいふう 折込都々逸

(ーー;)たくさんあった いい思い出も 風化していきゃ うざいだけ (ーー;)絶っておくれよ いい気にならず ふけゆく秋の 浮気虫 (ーー;)頼んでおくれよ 嫌だと言わず ふたりで飲めば 美味い酒 (ーー;)助けておくれよ 意地悪せずに 老けゆく我身が うら寂し (ーー;)堪えて…

題詠都々逸 2010年

029:利用 利用されたと昔は泣いた利用する人いない今 030:秤 妻とあの娘と秤にかけりゃ浮いた浮気に気が沈む 031:SF SFはお好きですかと聞かれてイエス セックスフレンド募集中 032:苦 遠慮などせず苦労をおかけ判官贔屓のわてだから

大丈夫?

男と女との関係が永遠のテーマかどうかはわからないけど、女なしでは僕は生きていけないのは確かだ。 どうしたの? 大丈夫? 興味と心配。 これって愛だよな。

ひまわり 折込都々逸

(ーー;)ひとり毒づき 周りが見えぬ わかるはずだよ りこうなら (ーー;)ひまわり咲けば 魔力に満ちて わが身を燃やす 力(りき)となる (ーー;)ひまわり探し まさに二人の 湧き出る愛で 陸路ゆく (ーー;)ひまわり見たね まるで映画の ワンシィーンみたい リリカルに (…

題詠都々逸 2011年

021:洗 たんと泣きましょこのままずっと罪な心を洗うよに 022:でたらめ 言うのおよしよ でたらめばかり わかっているから好きなのは 023:蜂 蜂のあんたに刺されたせいで腫れてしまったこのお腹 【蜂のあんた=すけべなお方】 【蜂→八→エイトマン→Hマン(アル…

題詠短歌 2011年

021:洗 恋ごころ洗い流して流れゆく忘れな草をつけた黒髪 022:でたらめ 恋すればまるで生命はヒヤシンスでたらめに舞う造花のように 023:蜂 トーストの蜂蜜堕ちた紅茶には恋を沈めて桜を浮かべ 024:謝 大根の咲かせぬ花の恋だから感謝と謝罪いつもの別れ

題詠都々逸 2010年

025:環 環境次第で寿命も延びる相手変えれば続く恋 026:丸 丸い月でも欠けてくように明るさだけじゃ生きられぬ 027:そわそわ 気分そわそわ そろそろしよう そうそうそこそこ その感じ 028:陰 ちょいと見た目にゃ陰気なお方床の中では陽な人

題詠都々逸 2009年

085:クリスマス 赤いべべ着て真っ赤なお鼻還暦祝いのクリスマス 086:符 オタマジャクシがお部屋に溢れ終止符打つにゃ遅い恋 087:気分 伊達な仕草もこうなるときは気分次第で板につく 伊達巻、ナルト、板についた蒲鉾なら紀文だよね 088:編 嫌な思い出たくさ…

題詠短歌 2009年

085:クリスマス クリスマス贈れる物は何もなくキャロルの後で交わす口づけ 086:符 ハモっても輪唱みたい恋なんて微妙にずれる終止符の位置 087:気分 恋人が妻へ母へと移りゆき気分はすでにシングルマザ- 088:編 編み上げの靴高らかに履き鳴らし煙草を買った…

惚れた数から

(ーー;)ゲームじゃないのに恋すりゃいつも負けた気分で出る涙 最近、新しい恋を手に入れるのがむずかしくなってしまった。 あっという間の夏が過ぎ、新しい恋とは無縁のままの秋。そして冬。 【惚れた数から振られた数を引けば女房が残るだけ (作者不詳)】 …

酔っていなけりゃ 雑詠都々逸

(ーー;)酔っていなけりゃ口説けぬけれど酔えば口説きも無駄になる (ーー;)夏の酒なら酔いすぎたとて膝の枕がサマーになる (ーー;)すでに裸のこの身を恥じて夜のとばりに隠れ待つ (ーー;)帯をおときよ闇夜でふたり袖の屏風で隠さずに (ーー;)恵比寿顔ならお足がたまり …

題詠短歌 2011年

017:失 言霊は行き場失い微笑みも文字も音さえ消え散る桜 018:準備 失恋の準備しましょうアネモネを探し出します日暮れの前に 019:層 三層の縺れる愛のミルフィーユ三椏紙に終わりなき地図 020:幻 厳格な生き様を見る幻覚は枝垂れ桜の迷い凍らす

題詠都々逸 2011年

017:失 失礼しますと頭をさげてすぐに出て行く弱い彼 018:準備 あした着てゆく下着は決めたけれど心は準備中 019:層 早くしないとおべべが濡れるあれは雨雲乱層(卵巣)雲 020:幻 今は幻(まぼろし)お若い頃の主は手足が五本あり

題詠都々逸 2010年

021:狐 晴れた公園あなたといたら濡れてしまった狐雨 022:カレンダー この子誰の子生理が来ずに手帳開けばカレンダー(彼んだ) 023:魂 死んだみたいね終ったあとは慰めたくなる鎮魂歌(チン来んか?) 024:相撲 四十八手もあるのにいつも同じばかりの大相撲

題詠都々逸 2009年

081:早 早く起きても眠れぬ夜も話し相手がいない部屋 082:源 いつも笑顔のスタミナ源は妻のつまみで飲むお酒 083:憂鬱 亭主相手じゃ憂鬱な務め相手変われば夢うつつ 084:河 河岸を変えよか仕事も家も変えてみたいと思う夜

題詠短歌 2009年

081:早 早春は早くに気付き早秋は知らず知らずにアキが来るらし 082:源 川深し暗く流るる水源は恋で苦しむ女の涙 083:憂鬱 今日もまた憂鬱菌が飛来して可愛いあの子も顔を曇らす 084:河 泣きながら河原の石を数える子涙こらえて隣で星を

こころの夏

「私の前でよその女にメールするのはやめてちょうだい」 でもね、たとえ大切な貴女を失ったとしてもメールを打ち続けていたいんだ。 それが今の僕だから。 こころこの夏 心が欲しい なぜにそんなに 冷たいの こころこの夏 言葉が欲しい 何も言えぬじゃ つら…

題詠都々逸 2011年

013:故 故意の恋故(ゆえ)振られたとても流す涙も故意に出す 014:残 二人遊んだ玩具が残る別れた部屋の残酷さ 015:とりあえず 嘘で汚れた言葉はいらぬ抱いておくれよとりあえず 016:絹 絹と木綿とどちらがお好き白があきたら胡麻豆腐

題詠短歌 2011年

013:故 故障した曇は乱れてタンポポの別れの綿毛つつみ明日へと 014:残 残骸の雨に打たれて菜の花の春の心は昨夜の涙 015:とりあえず とりあえず夢物語繕うて菫の中で破る日めくり 016:絹 絹色の橋を渡れば万作の花を愛した人に出会える

題詠都々逸 2010年

017:最近 最近年だとよく言うけれど若い頃から弱い男(ひと) 018:京 あの頃は ふたり見上げた東京タワー愛を誓ったクリスマス 019:押 押しておくれよ女のツボを押せば泉が湧くように 020:まぐれ じらさないでよその手が憎い来たり去ったり気まぐれに

題詠都々逸 2009年

077:屑 星屑に 笑顔よりかは涙が少し 重い夜だねロンリネス 078:アンコール アルコール 頭の中ではカ-テンコ-ル アンコールだぜ迎え酒 079:恥 恥じらう乙女に戻れぬままに 恥毛すられて さらす恥 080:午後 朝は起きても午後まどろんで夜になったら立たぬ役

題詠短歌 2009年

077:屑 星屑も藻屑も知らず老いにけり屑籠入らぬ屑を眺むる 078:アンコール アンコール手を叩いても開かぬ幕違う相手と続きは夢で 079:恥 もし耳に心がついているならば聞くも恥ずかし見せたくもなし 080:午後 午前午後そんな区切りは今はなく明暗だけで時は…