#その他文学

題詠都々逸 深い味

091:勘 (ーー;)勘はいいけど惚れたらだめね いつも男に騙される 092:醤 (ーー;)醤油いっぱい小皿についで わさび効かせて彼の口 093:健 (ーー;)多少馬鹿でも健やかならば ちょいと味見がしたくなる 094:報告 (ーー;)別れましたと報告したい 元の旦那にまた未練 095:…

題詠都々逸 ひとり酒

061:懇 (ーー;)花見花火は懇ろだった 紅葉雪見はひとり酒 062:々 (ーー;)女々し過ぎるわ冗談なのに 別れ話に泣く男 063:憲 (ーー;)憲法みたいに放棄はできぬ 戦争ばかりの恋だけど 064:果実 (ーー;)果実みたいに今すぐ食べて 熟しすぎない今のうち 065:狩 (ーー;)追っ…

題詠短歌 秋はまだ先

031:算 算段をすればするほど哀しくて ゲートブリッジ雨にも負けず 032:庵 五月雨の庵訪ねて加賀の旅 こおろぎ橋の秋はまだ先 033:検 生よりも堅き八橋懐かしむ 検校の墓梅雨に和らぎ 034:皿 皿回す大道芸の客まばら 園内の橋梅雨に濡れ初む 035:演 哀しみを…

地名折込都々逸 新潟

(ーー;)煮え湯飲まされ イライラしても 我慢しながら 耐える日々 (ーー;)二回してよね いくまでしてよ ガッツ出してよ 頼むから (ーー;)憎いあんたも 今では仏 癌にゃ勝てずに 手向け花 (ーー;)憎めないのよ 今でも好きよ ガラは悪いが 楽しくて (ーー;)西か東か 行く…

地名折込都々逸 福島

(ーー;)不意を突かれて 悔いだけ残る 潮が満ちれば また涙 (ーー;)ふさぐ想いに 苦しめられて 詩など書けずに マフラー編む (ーー;)冬のひとりは くよくよせずに 死んじゃだめよと 枕抱く (ーー;)不平不満を 口にはせずに 支度するわね 前向きに (ーー;)深い哀しみ 苦…

地名折込都々逸 山形

(ーー;)妬けば妬くほど 待つのが辛い ガムを噛み噛み ため息が (ーー;)やたらめったら 魔の手が伸びる ガトーショコラが 食べたくて (ーー;)やると決めたら 迷わずいくわ ガウン脱ぎ捨て 立ち向かう (ーー;)山に登って まなこを閉じて 柄じゃないけど 滝修行 (ーー;)痩…

地名折込都々逸 盛岡

(ーー;)もめて傷つき 離婚のすえに 老いて手にした 彼と恋 (ーー;)もそっとお寄りよ 離島の旅で お手手つないで 傘ひとつ (ーー;)もんでおくれよ 力まずそっと おっとそこそこ 感じます (ーー;)もっと愛して 理性を捨てて 老いた体を 隠さずに (ーー;)燃えてしまった …

地名折込都々逸 静岡

(ーー;)知っていながら ずるいわ貴方 お面みたいな 顔をして (ーー;)仕度できたわ 頭痛がしても 起きておくれよ 粥の朝 (ーー;)静かすぎるわ ズタズタなのに 怒る気力も 欠けたよに (ーー;)しかたないわね ずれゆくばかり 追ってみたとて 哀しくて (ーー;)資産ないのに…

題詠都々逸 嘘をつく

096:まこと (ーー;)別れたくない想いはまこと だからたまには嘘をつく 097:枠 (ーー;)粋にお酔いよ私の酌で 四角四面の枠はずし 098:粒 (ーー;)豆粒みたいな小さな恋も いつかは花咲き実を結ぶ 099:誉 (ーー;)誉めておくれよ昼寝もせずに 作った料理がこれだから 100…

題詠短歌 朝陽を添えて

096:まこと 酔いさめて まことに寒し夜半の風 酒より欲しい温もりの肌 097:枠 窓枠に風が描いた雪景色 凝縮された朝陽を添えて 098:粒 大粒の牡蠣を噛み切り吟醸酒 美味なる風が胃の中に吹く 099:誉 名誉とは無縁の日々の誉酒 美味さに勝る喜びはなし 100:尽…

題詠都々逸 フラレ癖

091:厄 (ーー;)厄を払うと厄介者の 彼が消えたらイヤだから 092:モデル (ーー;)貴方モデルに小説書くわ 憎いけれども かっこよく 093:癖 (ーー;)惚れてみたけど雪ふるように 積るばかりのフラレ癖 094:訳 (ーー;)ふった訳より ふられた訳は 人に言えないことばかり 0…

題詠都々逸 ゆらゆらと

081:徐 (ーー;)あっという間じゃ物足りないが 徐行ばかりじゃ じれったい 082:派 (ーー;)派手に泣きましょ着物も派手に 地味な恋でも別れには 083:ゆらゆら (ーー;)酔ってゆらゆら貴方の横で ずっと朝までゆらゆらと 084:盟 (ーー;)恋のかたきと同盟むすび 浮気おと…

題詠都々逸 泣くたびに

076:殿 (ーー;)殿の隣へ忍んで入り 月を見上げた露天風呂 077:縛 (ーー;)気持ちいいから縛っておくれ 自由なんかは欲しくない 078:邪魔 (ーー;)邪魔な女を消してはきたが 今は邪魔よね この男 079:冒 (ーー;)会いに行くのは冒険かしら 食事だけでは つまらぬし 080:…

題詠都々逸 みたいのに

071:バッハ (ーー;)あなた帰れば演歌を消して ひとり闇夜で聴くバッハ 072:旬 (ーー;)シワは増えたし旬ではないが わかる人にはいいお味 073:拗 (ーー;)拗ねた素振りも似合わぬ年に たまにゃ甘えてみたいのに 074:副 (ーー;)言葉よりかはお金で褒めて 早くちょうだい…

題詠都々逸 あそこだけ

066:郷 (ーー;) 郷に入ったら従うものよ 早く慣れてよ この味に 067:きわめて (ーー;)駄目な奴だと みきわめてるが 駄目じゃないのよ あそこだけ 068:索 (ーー;)誰か出してよ捜索願い 彼と一緒に消えた恋 069:倫 (ーー;)倫理なんかは絶倫者には 一厘ほどにも価値はな…

題詠都々逸 貴方なら

061:虎 (ーー;)お茶は濃いめに虎屋の羊羹 少し厚めに貴方には 062:試合 (ーー;)わたしゃ男か辻斬りしたい 試合相手のおらぬ夜は 063:両 (ーー;)かけてごらんよ両天秤に 負けはしないわ目方では 064:漢 (ーー;)手つき目つきは痴漢のようね だけど許せる貴方なら 065:…

題詠短歌 土に帰れず

061:虎 虎の威を借りても弱し秋風は 爽やかなれど隠せぬ涙 062:試合 運動会はためく風も静まりて 試合結果を待つ童らは 063:両 片手なら繋げたものの風ゆらり 両手で抱けずネオンも揺れて 064:漢 風という漢字の中にいる虫の 音が変わりゆく秋の夕暮れ 065:…

題詠都々逸 日向ぼこ

056:釣 (ーー;)金で釣りたきゃお出しよもっと 金がなくても惚れたのに 057:おかえり (ーー;)いいわおかえり貴方の家へ 二度とここには入れさせぬ 058:核 (ーー;)強いはずよね女の性(さが)は 陰に核まで保有して 059:埃 (ーー;)叩きゃ埃が出てくるけれど 二人そろっ…

題詠都々逸 この温み

051:曇 (ーー;)月は出たけど冷たい風が 曇る心は晴れはせぬ 052:路 (ーー;)もっとお飲みよ恋路の邪魔を 家路なんかにゃさせはせぬ 053:隊 (ーー;)いつも貴方は突撃隊ね すぐに攻め込み策(サック)はなし 054:本音 (ーー;)本音なんかはどうでもいいの 嘘じゃないもの…

題詠都々逸 駄目な奴

046:比 (ーー;)人の亭主と比べはしない 比べなくても駄目な奴 047:覇 (ーー;)覇気がないわね私の前で 立って見せてよ元気よく 048:透 (ーー;)透けたドレスがお好き方の 透けて見えてる性欲が 049:スマホ (ーー;)いつも見ているスマホの中に 人に見られちゃまずいもの…

題詠都々逸 水いらず

041:症 (ーー;)水がいります熱中症は 熱い二人は水いらず 042:うたかた (ーー;)恋はうたかた今度の彼は あっという間にすぐ終わり 043:定 (ーー;)すぐに出さずに少しはおため 定期預金にしておくれ 044:消しゴム (ーー;)ゴムを付けてよ出来たらあとで 消しゴムなんか…

題詠都々逸 熱いキス

036:甲斐 (ーー;)甲斐性ないけど潤う肌は みんな貴方がくれたもの 037:難 (ーー;)ナンはカレーに付き物だけど 難が多いい今の彼(カレー) 038:市 (ーー;)活きがいいわね朝市立った 楽しかったわ闇市も 039:ケチャップ (ーー;)たっぷりケチャップ頬張る人の 赤いお口…

題詠都々逸 好きだから

題詠都々逸 好きだから 031:知 (ーー;)男まさりと言われていたが 性(さが)は女と知った夜 032:遮 (ーー;)世間奥さま遮るものが いくらあっても好きだから 033:柱 (ーー;)恋も冷えびえ踏みつけられて すぐに消えゆく霜柱 034:姑 (ーー;)古い女の姑だけど 娘などより…

題詠都々逸 好きだから

031:知 (ーー;)男まさりと言われていたが 性(さが)は女と知った夜 032:遮 (ーー;)世間奥さま遮るものが いくらあっても好きだから 033:柱 (ーー;)恋も冷えびえ踏みつけられて すぐに消えゆく霜柱 034:姑 (ーー;)古い女の姑だけど 娘などより良い女 035:厚 (ーー;)ム…

題詠都々逸 味がある

026:干 (ーー;)干物みたいに美味くはならぬ ほっておかれちゃ乾くだけ 027:椿 (ーー;)一目惚れだよ木偏の春さ 春を待てずに咲く椿 028:加 (ーー;)口に力を加えた技で 女冥加が加算され 029:股 (ーー;)妬きはしないわ二股三股 わたしゃ股より根が深い 030:茄子 (ーー;)…

題詠都々逸 闇の中

021:祭り (ーー;)あなた帰れば祭りの後の ようで哀しい闇の中 022:往 (ーー;)月に一度の往診だけじゃ 恋の病は治りゃせぬ 023:感 (ーー;)感という字ははんぶん心 体だけではイキませぬ 024:渦 (ーー;)いつの間にやら渦潮みたく 男巻き込むこの体 025:いささか (ーー;)…

題詠都々逸 金の駒

016:捨 (ーー;)捨てちゃイヤよとすがったふりで いくらもらおか手切金 017:かつて (ーー;)かつて貴方はいい人でした かつて貴方が好きでした 018:苛 (ーー;)なんでこんなに苛々ばかり いつもイヤイヤするせいか 019:駒 (ーー;) 歩しかないのね貴方の駒は たまにゃお…

題詠都々逸 開く膝

011:億 (ーー;)金で釣るなら一億出せば 出してあげるさ嫌だけど 012:デマ (ーー;)あれやこれやと話せばデマに 食べればデブになるように 013:創 (ーー;)創りばなしはバカではできぬ 下手な嘘など聞き飽きた 014:膝 (ーー;)じっと見つめて膝つきあわせ 話やんだら開く…

題詠都々逸 好きだから

006:統 (ーー;)いつも僕(しもべ)の風体だけど 夜の貴方は大統領 007:アウト (ーー;)人目忍んでお部屋で裸 たまにゃ行きたいアウトドア 008:噂 (ーー;)悪い噂はどうでもいいの 悪い人でも好きだから 009:伊 (ーー;)かっこばかりじゃ惚れたりせぬわ 立てて見せてよ男…

題詠都々逸 生えるまで

001:入 (ーー;)入れてちょうだいケチらずもっと それで終りじゃ酔えもせぬ 002:普 (ーー;)あんなことまで今では普通 あれやこれやと変わる仲 003:共 (ーー;)見つけちゃったわ下着の中も 共に白髪が生えるまで 004:のどか (ーー;)二人のどかに暮らしていても 服を脱い…