題詠都々逸 2018年

題詠都々逸 別れどき

096:協 (ーー;)少しくらいは協力してよ 自分ひとりで いかないで 097:川 (ーー;)親子三人川の字なんて 夢ね今夜も大の字で 098:執 (ーー;)追っておいでよ執念深く そんなお方と出会いたい 099:致 (ーー;)一致なんかはするはずないわ 所詮男と女では 100:了 (ーー;)テレ…

題詠都々逸 深い味

091:勘 (ーー;)勘はいいけど惚れたらだめね いつも男に騙される 092:醤 (ーー;)醤油いっぱい小皿についで わさび効かせて彼の口 093:健 (ーー;)多少馬鹿でも健やかならば ちょいと味見がしたくなる 094:報告 (ーー;)別れましたと報告したい 元の旦那にまた未練 095:…

題詠都々逸 したいくせ

086:穀 (ーー;)脱いで脱がして穀物だって 殻を取らなきゃ食えはせぬ 087:湾 (ーー;)寂し過ぎるわ女の湾も 入れて出さなきゃ澱むだけ 088:省 (ーー;)前も途中も省略ばかり 長い夜でもすぐ鼾 089:巌 (ーー;)厳し過ぎるわ不倫をせめる 人もほんとはしたいくせ 090:トッ…

題詠都々逸 深い欲

081:潰 (ーー;)そっと握れば硬さを増して 握り潰せぬ深い欲 082:にわか (ーー;)やはりムリよね朝まで我慢 にわかづくりの恋は消え 083:課 (ーー;)すぐにやります出すのも早い すぐにやる課じゃあるまいし 084:郡 (ーー;)都心ばかりに集中せずに たまにゃ郡部や臀部に…

題詠都々逸 腐らせず

076:犯 (ーー;)浮気したふり確信犯ね 妬いて泣く顔見たいのね 077:忠 (ーー;)よしておくれよ忠告なんて しかたないでしょ好きだから 078:多少 (ーー;)惚れているときゃ多少のキズも 見えてますます好きになる 079:悦 (ーー;)酔うた二人を映した鏡 歳を忘れて悦に入る…

題詠都々逸 また泣いて

071:封 (ーー;)別れ言葉の手紙を入れた 封を破ってまた泣いて 072:レンタル (ーー;)憎い涙がレンタルならば 時が過ぎたら返したい 073:羅 (ーー;)会いに行くわよ金比羅さんの 石段みたいな恋だけど 074:這 (ーー;)ほっと腹這いひとりの畳 彼の上でも寝たいけど 075:…

題詠都々逸 また惚れて

066:役 (ーー;)役に立つよなお方じゃないが 立ってくれなきゃ役立たぬ 067:みんな (ーー;)みんな同じね抱きたいだけね いつもだまされまた惚れて 068:漬 (ーー;)惚れてみたけど糠漬けみたい 手間をかけなきゃ虫が湧く 069:霜 (ーー;)女ですもの綺麗でいたい だけどあ…

題詠都々逸 ひとり酒

061:懇 (ーー;)花見花火は懇ろだった 紅葉雪見はひとり酒 062:々 (ーー;)女々し過ぎるわ冗談なのに 別れ話に泣く男 063:憲 (ーー;)憲法みたいに放棄はできぬ 戦争ばかりの恋だけど 064:果実 (ーー;)果実みたいに今すぐ食べて 熟しすぎない今のうち 065:狩 (ーー;)追っ…

題詠都々逸 甘いけど

056:ドーナツ (ーー;)中身ないのねドーナツみたい 見た目だけなら甘いけど 057:純 (ーー;)純な心じゃ耐えられなくて 鈍な体でいくふりを 058:門 (ーー;)久しぶりよねお好きなほうへ 参道裏門表口 059:州 (ーー;)年を経るたび形が崩れ 見た目寂しや三角州 060:土産 (ー…

題詠都々逸 赤い糸

051:適当 (ーー;)いつもあなたは適当だけど なぜか安らぐ身とこころ 052:誠 (ーー;)お金じゃないの誠意が欲しい 抱いてちょうだい今すぐに 053:仙 (ーー;)仙人みたいなタイプが好きよ 弱いお方はイヤだけど 054:辛 (ーー;)汗が吹き出るスープが辛い からい評価に泣き…

題詠都々逸 光る技

046:沖 (ーー;)沖の鴎の深酒よりも いとしダンナが先に酔い 047:審 (ーー;)審議されたら退場かしら ルール違反の恋だもの 048:凡 (ーー;)凡なお方も二人の夜に なればキラリと光る技 049:順 (ーー;)順序なんかはどうでもいいわ お風呂なんかも後にして 050:痴 (ーー;)…

題詠都々逸 抱かれても

041:潔 (ーー;)ちゃんとあそこは清潔だけど なれるわけない貞潔にゃ 042:辺 (ーー;)上辺だけでも夫婦でいたい 家族にぎわうこの水辺 043:権 (ーー;)妻の権利はなんにもなくて 債権ばかりが増えた恋 044:ゴールド (ーー;)無事故無違反ゴールド免許 だけど人生事故ばか…

題詠都々逸 人恋し

036:あきらめ (ーー;)秋というのにあきらめきれず 夏に別れた人恋し 037:参 (ーー;)嫌よしないわ降参なんか 悪い女のままでいい 038:判断 (ーー;)顔じゃないわよ心じゃないわ 判断するのはあの後で 039:民 (ーー;)音がなければその気になれぬ でもね駄目だわ民謡じゃ…

題詠都々逸 猪口の酒

021:貫 (ーー;)まるで写真は百貫でぶね 少し太っただけなのに 022:桐 (ーー;)桐の箪笥も別れたあとは 行き場無くして邪魔なもの 023:現 (ーー;)夢か現か幸せなんて すぐに冷めちゃう猪口の酒 024:湖 (ーー;)湖畔彷徨う別れてひとり 死ねばなれるか白鳥に 025:こちら …

題詠都々逸 仲違い

016:掘 (ーー;)墓穴掘るから言い訳およし 許すつもりで会ったのに 017:ジュニア (ーー;)早く大きくおなりよジュニア もっとお役に立つように 018:違 (ーー;)惚れていたのに些細なことが 積もり積もって仲違い 019:究 (ーー;)もっと研究しなくちゃ駄目よ 女ごころを知…

題詠都々逸 恋の道

011:黄 (ーー;)赤じゃないけど青にはならぬ いつも黄色の恋の道 012:いろは (ーー;)恋のいろはを教えてほしい 何度書いても無視ばかり 013:枝 (ーー;)枝葉末節あれこれ嫌い だけど根元に惚れたから 014:淵 (ーー;)淵に落とされもがいてみても もがき疲れてどぶ住まい…

題詠都々逸 今夜こそ

006:喜 (ーー;)酔わせ過ぎよね喜ぶ顔を 見たいばかりに酌重ね 007:劣 (ーー;)あれやこれやと見劣りしても 今じゃいい人ほれたから 008:タイム (ーー;)ランチタイムにビールを飲んで ディナータイムは赤ワイン 009:営 (ーー;)マクラ営業成功させて 結婚したいの今…

手料理を

001:起 (ーー;)主も伜も起きてはくれぬ ひとり涙で長い夜 002:覚 (ーー;)惚れた訳など覚えちゃおらぬ 別れたくなる訳ばかり 003:作 (ーー;)作り過ぎたわ今夜のおかず 来ない日だとは知りながら 004:いいね (ーー;)いいねいいねと無邪気な顔で 食べる貴方に手料理…