2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

君が泣く場所

「秋雨や労働意欲湧かぬまま」 牧童 雨がまだ降り続いていた。 雨の中、虫が鳴いている。 晴天の時ほどの大合唱ではないが、虫が鳴いていた。 「葉の下は雨に濡れぬか秋の虫」 牧童 雨の中でも鳴いている虫は、濡れない場所にいるのかな。それとも雨に濡れな…

叫びを消して

051:たいせつ たいせつな今日も一日雨の中 思い出づくり水に流して 052:戒 開け放ち吹き込む雨に濡れるまま 自戒と自慰を忘れ去るまで 053:藍 雨風に藍を濁らせ狂う海 助け求めた叫びを消して 054:照 徹夜して照る照る坊主作っても 僕の本音は雨よ降れ降れ 0…

身をゆだね

051:たいせつ (ーー;)辛い想いを つのらせながら だけど貴方を たいせつに 052:戒 (ーー;)朝と夕には戒めるのに 昼の誘いに身をゆだね 053:藍 (ーー;)愛に染まった 心もやがて 藍を重ねて 深き闇 054:照 (ーー;)照らす想いに照らされながら 照れてしまうわ眩しくて 0…

食いねぇ、食いねぇ、肉食いねぇ

「欲あれど老いてほそぼそ秋の食」 牧童 先日、ふらりと入った大衆酒場でひとりで飲んでいた。 店では、しゃぶしゃぶ食べ放題キャンペーンをやっていて、さらに追加料金を払えば飲み放題にもなる。一人でもいいそうで、僕なら充分にもとはとれる金額だ。 で…

闇の寝床で

046:賛 賛美歌の流るる庭に溜まる雨 まだ降りやまず終らぬ懺悔 047:持 傘を持つ手に重圧の雨量増す 逃れたいのに手放せぬまま 048:センター センターの喧騒逃れ飛び出せば 雷雨で君を置き去りにして 049:岬 海色も濁りを増して別れ時 岬雨降る夏の終りに 050…

さめる夢

046:賛 (ーー;)誰も賛成などしてくれぬ だけど行きましょ惚れたから 047:持 (ーー;)重た過ぎます夕暮れどきは 私ばかりが持てなくて 048:センター (ーー;)センターばかりが主役じゃないわ ノリがなければマケはせぬ 049:岬 (ーー;)あなた追いかけ岬の果てに 見えてき…

鏡の中のニヒリスト

「似合わぬと付けてははずすサングラス」牧童 「チョイ悪オヤジ」だと言われたことがある。賞賛だったのか、けなされたのかはよくわからないのだが、この中途半端な称号をいただいた時の気分は満更でもない。 「越後屋、お主もチョイ悪よのう、ウッシッシッ…

会える気がして

041:一生 この雨が明日もやまずに降るならば 一生君を忘れないのに 042:尊 見上げれば清き雨さえ見下せば 自尊も崩れドブの流れに 043:ヤフー 雨篭りヤフー検索ぼんやりと きっと誰かに会える気がして 044:発 発情を促す雨も今はやみ ひとり静かに露をながめ…

足らぬ恋

041:一生 (ーー;)一生愛すと言ってはみたが たったひとりじゃ足らぬ恋 042:尊 (ーー;)腹に宿った尊い命 父がだれでも えじゃないか 043:ヤフー (ーー;)ヤフー検索朝からずっと 今日のデートの下調べ 044:発 (ーー;)発見したわよ あなたのホクロ こんなところにあるな…

立ち止まれば涙流れて

「疲れ果て止まればどっと汗だ汗」牧童 僕は真夏の海が好きだから炎天下は嫌いではないのだが、さすがに歩き回るとなると辛い。 歩いている時はあまり汗を感じないのだが、疲れて立ち止まると、どっと汗が流れだす。 人生もそうかな。 立ち止まると、どっと…

唇同士

036:ふわり ふわり散る雨に抱かれてあんみつの 味を残した唇同士 037:宴 まださめぬ酔いをお供に一人舞う 時雨紅葉の宴ふたたび 038:華 ひとしずく華麗な雨はひと光 地に落つ前に青葉の上で 039:鮭 群れ登る雨の舗道の女たち 秋鮭みたく本能だけで 040:跡 二…

涙味

036:ふわり (ーー;)ふわり浮かんだ今度の恋は すっと消えそなシャボン玉 037:宴 (ーー;)宴はなやかお花もきれい だけどお酒は涙味 038:華 (ーー;)花は華麗に散りゆくけれど 枝は加齢で味が出る 039:鮭 (ーー;)涙いっぱい流した後は 鮭の茶漬けも塩からい 040:跡 (ーー;…

目前の禁断症状

「ふと見ればPCと朝日の中におり」牧童 ネットは見知らぬ人たちとの会話が楽しめる。24時間、いつでも楽しめる。ネット上のコメントには送信時間が記載されている。その時間を見ると、とんでもない時間に送信されているものもめずらしくはない。 この人は今…

行くかそれでも

031:栗 栗色の髪を乱して雨に濡れ 微笑みながら流す涙を 032:叩 爪先を叩き続けて行き先を 惑わす雨か行くかそれでも 033:連絡 連絡が取れず霙に名も顔も 冷たくかすみ閉ざされていく 034:由 さよならと別れることも今ならば 自由だろうに雨に縛られ 035:因 …

時もある

031:栗 (ーー;)イガで隠した栗さえ熟しゃ ぱっと広げて中を見せ 032:叩 (ーー;)モグラ叩きね あなたの浮気 こちら叩けば またあちら 033:連絡 (ーー;)連絡できない あなたの家の そばの喫茶で 吸う煙草 034:由 (ーー;)理由なんかはないけどなんか 抱かれたくない時も…

いい人になったみたい。

「この川も晩夏の海へ流れゆく」 牧童 今はもう秋。 誰もいない海。 海底奥底の流れが変わり、海の霊気が秋を告げる。そんな海の秋を感じとれる自分でいたいのに、無感動のまま秋を迎えている。 「陽が沈み虫にバトンを渡す蝉」 牧童 日の出が遅くなり、日の…

ぽつりと雨が

026:応 会うたびに夕陽が黒い雨になる まるで化学の反応みたく 027:炎 熱湯のスコールプラス氷雨降る 恋の炎の体感温度 028:塗 カラフルに塗りたくられた絵日記が 雨をにじませ ひと色となる 029:スープ 雨に待つ缶入りスープすでに冷め 飲まずに捨てて あて…

別れ朝

026:応 (ーー;)応じたいけど恥ずかし過ぎて 応じられない あれやこれ 027:炎 (ーー;)すごい炎ね心の奥の 隠し部屋まで燃やしそな 028:塗 (ーー;)恥の上塗りするかもしれぬ だけども一度抱かれたい 029:スープ (ーー;)もっと煮込めばこの恋だって 澄んだスープになる…

味が染み

021:折 (ーー;)あなたくる日を指折り数え 折れた心を立て直す 022:関東 (ーー;)じっと待ちましょ関東炊きよ 苦労(黒う)するほど味が染み 023:保 (ーー;)保ちたいけど保てぬ若さ もっとお食べよ腐る前 024:維 (ーー;)維新よりかは保守派でいたい 維持をさせてよ 今…

重さ残して

021:折 筆を折るような気持ちで携帯の アドレス消そう雨が止んだら 022:関東 関西の雨に汚れた女など 忘れてしまえ関東の僕 023:保 自尊さえ保てぬままに雨に立つ 百均の傘バギャンと折れて 024:維 ほころびたジーンズまでも蘇る 繊維模様の雨に抱かれて 025…