題詠都々逸 2014年

題詠都々逸2014年

001:咲 (ーー;)咲きたかったわ貴方のために なのに貴方は散らすだけ 002:飲 (ーー;)飲めぬお酒を飲みたくなるの 酔えぬ自分と知りながら 003:育 (ーー;)育てられたわ貴方の指で だけど寂しさ増すばかり 004:瓶 (ーー;)ビール瓶さえ今では小瓶 遠い昔よ大瓶は 005:返…

派手な色

096:翻 (ーー;)時の流れに翻弄されて 時の男に遊ばれて 097:陽 (ーー;)ふたり陽気に騒いだ後は 陰の部分を見つめあう 098:吉 (ーー;)今日は大安吉日だから せめて肌着は派手な色 099:観 (ーー;)いつも貴方は観光気分 ふらり訪れ去っていく 100:最後 (ーー;)これで最後…

別れても

091:覧 (ーー;)やっと上まで二人で来たが すぐに落ちてく観覧車 092:勝手 (ーー;)自分勝手でわがままばかり まるで子供ね可愛くて 093:印 (ーー;)印つけたい私のものと どこにどうしてつけようか 094:雇 (ーー;)雇ってちょうだいお金はいらぬ 妻と言う名の仕事なら 0…

浮気癖

086:魅 (ーー;)ジャズの魅惑に心も揺れて グラス傾け鳴る氷 087:故意 (ーー;)故意(恋)で抱かれたわけではないが いつもよりかは酔いたくて 088:七 (ーー;)あっていいわよ七癖ぐらい だけど許せぬ浮気癖 089:煽 (ーー;)風に煽られ寄り添う二人 いっそこのまま倒れた…

泣き崩れ

081:網 (ーー;)網を投げれば雑魚ならとれる 網じゃすくえぬ好きな人 082:チェック (ーー;)チェックアウトの時間が迫る 抱いておくれよもう一度 083:射 (ーー;)射程距離よね貴方とわたし 先に撃つのはどちらやら 084:皇 (ーー;)皇室みたいに手を振り別れ そっと振り向…

惚れはせぬ

076:ほのか (ーー;)抱いてちょうだい貴方が好きな 香りほのかに付けたから 077:聡 (ーー;)聡い女じゃないけど私 馬鹿な男にゃ惚れはせぬ 078:棚 (ーー;)お客来てよね貴方はもっと 来てと拝んだ縁起棚 079:絶対 (ーー;)絶対いやだわ貧乏暮らし だけどいいわよ貴方とは…

かなわずに

071:側 (ーー;)側にいてよね離れずずっと こんな願いもかなわずに 072:銘 (ーー;)銘記してよね あの日のことは わたしゃ名器じゃないけれど 073:谷 (ーー;)胸の谷間に近づく顔を そっと引き寄せ ぎゅっと抱く 074:焼 (ーー;)時がきたのね お肉が焼けた そんな匂いが…

会えぬ日か

066:浸 (ーー;)好きになったわ貴方のことが お湯に肩まで浸るよに 067:手帳 (ーー;)手帳ながめて溜息ひとつ 今日も貴方と会えぬ日か 068:沼 (ーー;)会えば哀しや憎しみばかり 積もる心は深い沼 069:排 (ーー;)拝むふりして排泄ばかり わたしゃ便器じゃあるまいし 070…

捨てられて

061:倉 (ーー;)勝負下着も御倉になった 舞台初日にすてられて 062:ショー (ーー;)ふたり演ずる裸のショーは 誰も見る人いないけど 063:院 (ーー;)貴方だけだよ拝んでおくれ やっと開いた 奥の院 064:妖 (ーー;)色気たっぷり それとも不気味 妖艶 妖怪 紙一重 065:砲 …

恋をまた

056:余 (ーー;)余韻のこして貴方が消えりゃ 余韻すぐ消し母の顔 057:県 (ーー;)貴方住んでるお家が憎い 越すに越せない県境 058:惨 (ーー;)惨めすぎるわ貴方といても ひとりぼっちでいるような 059:畑 (ーー;)何も育たぬ畑に愛を 注ぎ耕す憎いひと 060:懲 (ーー;)恋に…

身をゆだね

051:たいせつ (ーー;)辛い想いを つのらせながら だけど貴方を たいせつに 052:戒 (ーー;)朝と夕には戒めるのに 昼の誘いに身をゆだね 053:藍 (ーー;)愛に染まった 心もやがて 藍を重ねて 深き闇 054:照 (ーー;)照らす想いに照らされながら 照れてしまうわ眩しくて 0…

さめる夢

046:賛 (ーー;)誰も賛成などしてくれぬ だけど行きましょ惚れたから 047:持 (ーー;)重た過ぎます夕暮れどきは 私ばかりが持てなくて 048:センター (ーー;)センターばかりが主役じゃないわ ノリがなければマケはせぬ 049:岬 (ーー;)あなた追いかけ岬の果てに 見えてき…

足らぬ恋

041:一生 (ーー;)一生愛すと言ってはみたが たったひとりじゃ足らぬ恋 042:尊 (ーー;)腹に宿った尊い命 父がだれでも えじゃないか 043:ヤフー (ーー;)ヤフー検索朝からずっと 今日のデートの下調べ 044:発 (ーー;)発見したわよ あなたのホクロ こんなところにあるな…

涙味

036:ふわり (ーー;)ふわり浮かんだ今度の恋は すっと消えそなシャボン玉 037:宴 (ーー;)宴はなやかお花もきれい だけどお酒は涙味 038:華 (ーー;)花は華麗に散りゆくけれど 枝は加齢で味が出る 039:鮭 (ーー;)涙いっぱい流した後は 鮭の茶漬けも塩からい 040:跡 (ーー;…

時もある

031:栗 (ーー;)イガで隠した栗さえ熟しゃ ぱっと広げて中を見せ 032:叩 (ーー;)モグラ叩きね あなたの浮気 こちら叩けば またあちら 033:連絡 (ーー;)連絡できない あなたの家の そばの喫茶で 吸う煙草 034:由 (ーー;)理由なんかはないけどなんか 抱かれたくない時も…

別れ朝

026:応 (ーー;)応じたいけど恥ずかし過ぎて 応じられない あれやこれ 027:炎 (ーー;)すごい炎ね心の奥の 隠し部屋まで燃やしそな 028:塗 (ーー;)恥の上塗りするかもしれぬ だけども一度抱かれたい 029:スープ (ーー;)もっと煮込めばこの恋だって 澄んだスープになる…

味が染み

021:折 (ーー;)あなたくる日を指折り数え 折れた心を立て直す 022:関東 (ーー;)じっと待ちましょ関東炊きよ 苦労(黒う)するほど味が染み 023:保 (ーー;)保ちたいけど保てぬ若さ もっとお食べよ腐る前 024:維 (ーー;)維新よりかは保守派でいたい 維持をさせてよ 今…

したくなる

016:捜 (ーー;)捜すよりかは捜されたいの 待っているわよいつまでも 017:サービス (ーー;)店じゃできないサービスだけど あなただけにはしたくなる 018:援 (ーー;)援助なんかはいらないけれど 支えられたい この想い 019:妹 (ーー;)妹みたいに振る舞えないわ だって…

口説きたい

011:錆 (ーー;)別れたいけど今さら切れぬ 錆びたナイフのような仲 012:延 (ーー;)死んで行く日に延長戦が あればも一度口説きたい 013:実 (ーー;)秋になっても実らぬ恋は 食うに食えずに見てるだけ 014:壇 (ーー;)遠い昔ね雛壇なんて 今は仏壇だけの日々 015:艶 (ーー;…

風に吹かれて

006:員 (ーー;)わたしあなたの会員かしら ファンクラブじゃあるまいし 007:快 (ーー;)快という字に付いてた感が はずれ不快の不が増えて 008:原 (ーー;)わからないわよ原因なんか 浮気したがるだけの人 009:いずれ (ーー;)いずれ別れは付き物だけど 今は別れが来ない…

知りながら

001:咲 咲きたかったわ貴方のために なのに貴方は散らすだけ 002:飲 飲めぬお酒を飲みたくなるの 酔えぬ自分と知りながら 003:育 育てられたわ貴方の指で だけど寂しさ増すばかり 004:瓶 ビール瓶さえ今では小瓶 遠い昔よ大瓶は 005:返事 手紙書いても返事は…