2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

時には娼婦のように

僕は都々逸の中に自分の本音を入れようとは思っていない。 あくまでも創作だから、時には自分が娼婦になったつもりで考えたりもする。 しかし創作と本音とがピタッとあてはまった時、強い作品が生まれ、自分でもやったという達成感が味わえる。

エアロビ 折込都々逸

(ーー;)映画みたいね あなたと二人 露天風呂にも 日が沈む (ーー;)エロエロ試す アブノ-マルも ロ-プ足りない ビ-ル腹 (ーー;)絵馬に託して あなたを偲ぶ 路上に一輪 彼岸花 (ーー;)縁があったら あの世で会おう ロザリオ胸に 秘めた愛 (ーー;)エゴなあなたに 愛想…

あなたのこと、もっと知りたい

僕は都々逸はあくまでも創作だと思っている。 したがって作者の実態と都々逸との関連付けはしないようにしている。 と表向きでは発言しながら、実は陰では作品から作者の実態を想像してみる。それはそれで楽しめる。 僕の都々逸からどんな僕を皆さんは想像な…

エアロビ 折込都々逸

(ーー;)エロを求めて あきらめもせず 老体鞭打ち 美女さがし (ーー;)ええから寄って 遊んでいって 老婆のママに びびらずに (ーー;)ええとも寄るよ 遊んでいこう 路地裏マダム 美人なら (ーー;)えらく酔わなきゃ 愛などないぜ ロバ-トブラウン 瓶はから (ーー;)鋭気養い…

大ボラの愛情表現

二重に折込んだ都々逸がある。 例えば「よろこび」の四文字を頭に折込みながら、よろこびの気持ちを内容でも表現した都々逸を作ると、さらに高度な言葉遊びになる。 A よせばいいのに ろくでもなしに こいをしたから びんぼうに B よめをもらって ロトに…

よろこび 折込都々逸

(ーー;)酔うて寂しや 路傍の人と 今宵の雨で びしょ濡れに (ーー;)酔えぬ酒では ロマンス冷めて 恋の一夜も 美化できぬ (ーー;)夜の都々逸 老化を防ぎ 心わくわく 美を磨く (ーー;)よせばいいのに ろくでもなしに 恋をしたから 貧乏に (ーー;)嫁をもらって ロトにもあ…

夢はひとりで

本来、夢は二人で共有するものではなく、一人で見るものだ。都々逸も一人ひとり、浮かんでくるイメージはそれぞれ個別のものでしかない。だから他人が創った都々逸から作者を理解しようとするのではなく、自分勝手に感じ、解釈し、理解し、自分だけのイメー…

うきくも 折込都々逸

(ーー;)浮かぬ顔して キスさえせずに 愚痴を言うのは もうやめて (ーー;)浮いた話を 聞かせておくれ ぐうたらしてたら もてはせぬ (ーー;)歌を聞かせて 気持ちを込めた グイッとお飲みよ もう一杯 (ーー;)美味いお酒で 気分を晴らしゃ グーンと高まる モチベーション…

女の女心

女の人が女心を詠むと、複雑で難しい都々逸になる。 男が女心を詠むと、単純でわかりやすい都々逸になる

わかあゆ 折込都々逸

(ーー;)若さ消えてく 鏡の中で 紅い唇 歪んでる (ーー;)私の夢を 掻きあつめても あなたと暮らす 夢ばかり (ーー;)わかった途端 体が燃えぬ 貴方の浮気 許せない (ーー;)別れた人の 香を胸に 貴方に嫁ぐ 勇気ない (ーー;)わりとあっさり 悲しみもせず 明るく別れ 湯は…

いい加減

都々逸は「いい加減」も大切な要素。 きっちり作らないで、気軽に楽しめばいい。

わかあゆ 折込都々逸

(ーー;)若さ消えてく 顔ではあるが 新たな恋を 夢に見る (ーー;)わかりあえない からだと心 愛を求めて 揺れ惑う (ーー;)別れましょう 悲しいけれど 愛あるうちに 夢残し (ーー;)わっと叫んで 駆け出しました あなたと別れた 雪の朝 (ーー;)忘れられない 彼女の笑顔 明…

やわらか折込都々逸

(ーー;)闇に包まれ わくわく探す ランドマークの 彼の家 (ーー;)やはりそうなの 別れる気でしょ ラッパ飲みして かこつけて (ーー;)約束してよ 別れの時は 裸体の写真 返してね (ーー;)やめてよしてよ 別れの朝に 乱暴されたら 哀しすぎ (ーー;)優しくしてよ 笑って話…

うぐいす 折込都々逸

(ーー;)上野界隈 グルメな夜を いつか二人で すごそうね (ーー;)嘘と知りつつ ぐらつく想い いっそ今すぐ 捨てとくれ (ーー;)浮気悔やんで ぐい呑みあおり 家に帰れず 過ごす夜 (ーー;)うしろ姿は グラマーだけど 椅子に座れば すぎた肉 (ーー;)歌を歌えぬ 苦悩の日々…

うぐいす 折込都々逸

(ーー;)上着お脱ぎよ グイッと飲んで 一気におなりよ すっぽんぽん (ーー;)うまく生きたい 愚痴など言わず 嫌なことなど すぐ忘れ (ーー;)嘘でいいから ぐうぐう寝ずに 言ってほしいの 好きだよと (ーー;)噂話が ぐさりと胸に 命も恋も すり切れる (ーー;)浮気ぐらいで…

題詠 2009年

029:くしゃくしゃ くしゃくしゃの顔してくしゃみする君のマスク外して一秒のキス 030:牛 牛飼いの童こころに憧れて老田牧童と我は名乗れり 031:てっぺん てっぺんで怯えるよりは底辺で大地を背中に空を眺むる 032:世界 それぞれの心の世界違うゆえ君の心の言…

題詠都々逸 2009年

029:くしゃくしゃ 顔と服とをくしゃくしゃにして涙止まらぬ君を抱く 030:牛 初めて食べた牛丼みたい初めて女食べたとき 031:てっぺん ホトトギス てっぺんかけたと鳴くより夜は てっぺんかたいと泣かせたい 032:世界 広い世界で出会った二人狭い世間に泣く二…

題詠 2009年

025:氷 秋半ば氷あずきを君と食うこれで最後と今年も言えた 026:コンビニ コンビニのおでんの匂い流れ来て君と再び来る秋を知る 027:既 既婚者という名の差別するなかれ人妻の君我は愛する 028:透明 透明のグラスに入れて眺めても水は濁りて行く先見えず

題詠都々逸 2009年

025:氷 薄い氷を踏むよな思い貴方のもとに通う道 026:コンビニ 欲しいものなどないけどいつも立ち寄るコンビニ帰宅前 027:既 既に終った仲ではあるが未練のキスでボヤ騒ぎ 028:透明 透明グラスの向こうで泣いた君に笑顔が戻る時

題詠 2009年

021:くちばし くちばしのごとく突き刺す痛みあり偽り告げて奪う唇 022:職 天職は何かと問われ答うるに想い浮かぶは無職転職 023:シャツ エコのもと洗いざらしのヨレヨレのシャツを纏いて気持ちヨレヨレ 024:天ぷら 真夜中に突如天ぷら食いたくて揚げれど衣纏…

題詠都々逸 2009年

021:くちばし 武器にするけどこのくちばしは餌を与えるためのもの 022:職 職を失いふけゆく暮れに不倫相手も妻も去り 023:シャツ シャツに残ったル-ジュの色で年増の主婦とすぐにばれ 024:天ぷら やっと手にした天ぷら蕎麦は衣ばかりで細い海老

題詠 2009年

017:解 解脱など出来ないことと思うたがボケてしまえばこれも解脱か 018:格差 格差ある社会を憎めセレブらを貧しき者よ賛美するなかれ 019:ノート なんとなくノ-ト代わりの携帯にカミは死んだと午後に入力 020:貧 ダイエットやっと成功したものの鏡の中で笑…

題詠都々逸 2009年

017:解 女心は解せないけれどお前のキスにとける俺 018:格差 ガキの頃から格差の娑婆よデカイ男が腰を反る 019:ノート ノ-トにびっしり交換日記今じゃ恥ずかし美辞麗句 020:貧 貧しかったわ昔のチチ(父・乳)は今じゃ子宝チチ豊か

題詠都々逸 2009年

013:カタカナ カタカナ気分を漢字にしてもカナしい感じは変わりなし 014:煮 ヤくのはおよしもう食わぬから後は煮込んだモツがいい 015:型 血液型は相性がいいが生理の時は逃げる彼 016:Uターン 覆水盆に帰らぬことは知りつつ妻にUタ-ン

おみまい 折込都々逸

鬼さんこちら 水から逃げた 周りのみんな 今どこに お手てつないで みんなで探そ まだ隠れてる いじめっ子 おやつ分けあお 見知らぬ子らと 漫画もいっしょに 一冊を おままごとしよ 満ち潮までは ママはほんとは いないらし おやすみなさい みんなが消えた …

ふっこう 折込都々逸

再び来るなよ 津波と地震 今宵静かな 海と月 ふざけすぎよね 罪さえ知らぬ 子供の命 奪うなど 不休不眠の 疲れも忘れ この災難を 受けて立つ 不幸乗り越え 強さを増した 子らは勇気を 失わず 復興目指し つながる想い 孤独の闇に うろたえず

さいがい 折込都々逸

災害ふたたび いつまた来るか 外気冷たく 今も揺れ 去るに去れない 命は重く 瓦礫の下で 今もなお 咲けば散るのが 命というが がんぜない子の 命まで さ迷う命 今どこにおる 学舎見上げて いるのやら 寂しさこらえ 今また笑顔 頑張る子らが 愛おしい さよな…

題詠 2010年

029:利用 利用した恋の精算迫る鬼女貯めて月まで逃げるのかしら 030:秤 天秤に月と月日をかけたなら月は昇りて沈む思い出 031:SF 一月の月眺めてはSFのごとき永久なる愛凍らせて 032:苦 月二月苦しみばかり冴え渡る虎落笛さえ慰め唄う

題詠都々逸 2009年

009:ふわふわ ふわりふわふわ飛ぶ綿帽子いつかどこかで 花となれ 010:街 街を賑わすイルミネよりも赤提灯に踊る喉 011:嫉妬 嫉妬するのは惚れてる証今じゃ妬く気もしない仲 012:達 いつまでたっても友達のままその気になれぬわたし達

題詠 2010年

025:環 月陽も沈みゆくまま沈みゆく叫びもせずに環海ひとり 026:丸 なにもかも丸くおさまるわけもなく月は満ちかけ心は朧 027:そわそわ 旅先はわかっています嘲笑うそわそわそわと月のシュリエット 028:陰 月光に騙されはせぬ陰部より淫部じゃないかそれが貴…