2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

題詠都々逸 2009年

005:調 お前の過去など調べはせぬが肌に隠せぬ恋の痕 006:水玉 水玉模様のネクタイ濡らし君の涙を抱いた朝 007:ランチ 今日のランチはビ-ルを少し夜まで待てぬ仲だから 008:飾 飾りじゃないがお前がそばにいれば俺でも歌になる

題詠 2010年

021:狐 疑れば狐日和の微笑みの中に隠せぬ涙流れて 022:カレンダー 日めくりのカレンダーなら薄れゆく流るる日々に募る想いは 023:魂 魂が消えゆく時は微笑んで魂消たなどと呟きながら 024:相撲 触れおうて体の重み感じてもひとり相撲の心の重さ

題詠都々逸 2009年

001:笑 笑う門には福来たるけど服を脱がせば消える笑み 002:一日 会えぬ一日まだまだ暮れぬ会えたその日はすぐ明ける 003:助 助平亭主は内助の功で付いたスタミナ外に出す 004:ひだまり 膝に子猫をひだまりの中争う連れもいない今

題詠 2010年

017:最近 どうしたの最近だよねこんなこと 最も遠くに想いが霞む 018:京 京急の赤い車両に閉ざされて昨夜と違う女と海へ 019:押 終るのか押印すれば何もかも愛し憎しみ暮した妻と 020:まぐれ 気まぐれに好きだと言ってしたキスで自由な日々は霙となった

雑詠 都々逸

(ーー;)そっと脱がして布団をかけてくれたあの人いない部屋 (ーー;)眠りつくまで酔わせておくれ愛しの人は夢で会う (ーー;)もっと飲もうかそれとも死のかラジオ流れるビートルズ (ーー;)酔って死ねずに眠って起きた闇で三味の音ラジオから (ーー;)小樽の裕ちゃん今なら…

題詠 2011年

029:公式 公式のスポットライト新婦浴び深山嫁菜を手にし溜息 030:遅 妖艶の灯りが消えた街並みの染井吉野は開花遅れて 031:電 携帯の充電果ててお別れのメール半ばのベンチに木蓮 032:町 夕焼けのあの町まではチューリップと逃げていくから追いかけないで

雑詠 都々逸

(ーー;)熱くなるのはおやめよそれじゃ触れた涙で火傷する (ーー;)どれにしようか悩むは辛い主が飲ませる酒がいい (ーー;)アイス(愛す)だけでは凍えてしまう ユー(あなた、湯)を入れてよ熱いやつ (ーー;)変ってしまったあなたの背なを変らぬ想いで慕い見る (ーー;)…

題詠 2011年

025:ミステリー ヒステリーを起こした未婚女性(ミス)はミステリー首を傾げるスカピオサさえ 026:震 震の字はゼラニウム咲く地の底に封印します詩など作らず 027:水 水子らの水掛論はもうやめて矢車菊に水をください 028:説 説き諭す非もおぼろげにまた恋の…

よざくら 折込都々逸

(ーー;)寄席の帰りに 座敷で二人 苦笑爆発 ラストまで (ーー;)よせばいいのに 罪悪重ね 悔やむばかりの 落伍者に (ーー;)夜中目覚めた 残酷な夢 苦しむ菩薩の 裸婦の夢 (ーー;)嫁においでと 戯言ばかり 口先だけなら らくだけど (ーー;)夜の桜が ざわめき散るよ 悔しさ…

恋の四季

(ーー;)降れば春雨 蕾も濡れて 愛でるお主の 前で咲く (ーー;)照れる夏陽を 見上げりゃまぶし 並ぶお主と 流す汗 (ーー;)澄んだ秋風 心地はよいが 済んだお主も 冷ややかに (ーー;)曇る冬空 心も曇り ついにお主も 雲隠れ

題詠 2011年

021:洗 洗おうとすれば汚るる恋心かすみ草泣く黒い雨打つ 022:でたらめ でたらめな恋などせぬわ蓮華草でたらめ暮らしでも踏めぬ花 023:蜂 小手毬と親しむ蜂も事あらば我を刺すのか命をすてて 024:謝 いつだって感謝してるさ今はただアジアンタムが気になるだ…

題詠 2011年

017:失 碇草衰えるのは失言を自分自身に繰り返すから 018:準備 花知らぬアーモンドチョコ準備して実らぬ恋を探して散歩 019:層 層一層老いて憧る清貧は高嶺過ぎたる大根の花 020:幻 幻術の根を侍らせてヒヤシンス水栽培のドラマは続く

やまぶき 折込都々逸

山吹 折込 (ーー;)約束したのに 待つ身はつらい 不安ばかりが 気にかかる (ーー;)やっと出会えた まことの人は ぶ男だけど 気立てよし (ーー;)やっと来た嫁 まともな食事 文明開花が 来たみたい (ーー;)安いものでも 満足なのよ ブランドなんか 興味ない (ーー;)やはり…

題詠 2009年

013:カタカナ カタカナの多いメールを受信して返信すれば受信拒否され 014:煮 煮えたぎる怒り堪えて里芋と烏賊を煮染めて怒り鎮める 015:型 型破りそんな人生に憧れた鋳型の中の青春時代 016:Uターン Uターン出来る若さも今はなく行くも戻るも向かうあの世に

やまぶき 折込都々逸

(ーー;)やせてみたいが ままにはならず ふとるばかりの 昨日今日 (ーー;)闇夜に隠れ まだ来ぬ人よ 不安がらずに 来ておくれ (ーー;)やきもち焼いて またまたけんか 仏頂面で 気落ちする (ーー;)やきもち焼いて またまたけんか ぶってしまって 嫌われた (ーー;)痩せてや…

題詠 2009年

009:ふわふわ 万年の床で今宵も一人酒かつてはこれもふわふわ蒲団 010:街 この街で三十年間働いて何も残さず去る日も間近 011:嫉妬 嫉妬さえ楽しむ年になりにけり谷崎文学理解しはじむ 012:達 手も足も出せぬ達磨のビジネスで起き上がれずに出るは愚痴のみ

おはなみ 折込都々逸

(ーー;)女ですもの 恥ずかしけれど 泣いて貴方に 身をまかす (ーー;)男だったら 話しておくれ 何も言わなきゃ 見えぬ腹 (ーー;)男と女 話はいらぬ 何も言わずに 見つめあう (ーー;)大人ですもの 儚い恋に 泣いたその夜 見れる夢 (ーー;)幼すぎたわ 二十歳の頃は 泣いて…

題詠 2009年

005:調 調べ事始めたものの時流れ調べることを忘れ書を閉じ 006:水玉 我が想い水玉なれば時経てもシャボン玉のようには消えぬ 007:ランチ 一口のグラスに注ぐランチビア秋の陽射しにすっと溶け込む 008:飾 飾りても隠せぬものよ老醜は脱げば益々醜いものよ

雑詠 都々逸

(ーー;)顔を赤らめ洗った猪口も口もつけずにかわく夜 (ーー;)今日も来ないとわかっていても買って並べた酒さかな (ーー;)こんな女がいるはずもなく今夜も侘しくひとり酒 (ーー;)昼のお酒であなたに惚れて夜のお酒で深い仲 (ーー;)熱があるから人肌燗も少し熱めで酌をす…

題詠 2009年

001:笑 笑点の司会円楽死ぬ間際笑えぬ顔で小咄ひとつ 002:一日 一日の時の流れは緩くなりされど老けゆく時の早さよ 003:助 助平と言われることも誉れなり枯れ行く我が身知られたくなし 004:ひだまり ひだまりに取り残された老いの身を子らは気付かず走り消え…

雑詠 都々逸

(ーー;)好きという名の錦の御旗染め抜く色は欲ばかり (ーー;)あの戸なんかはすぐにも開くがオートロックでもない女 (おっとろくでもない女) (ーー;)ひとり寂しく恋唄忘れ昼から酔ったクリスマス (ーー;) 一人暮らしじゃ開かずの扉 誰か開けなきゃ増える錆(寂) (ー…

題詠 2010年

013:元気 元気だという言葉さえ哀しみを増して疑惑の春泥ケ-キ 014:接 接しても触れなきままの琴線の奈落の底で戸惑うふたり 015:ガール いつのまに君しか見えぬスケジュール遊びを奪うガ-ルフライデ- (girl Friday=有能な女性秘書) 016:館 振り返る家…

せいふく 折込都々逸

(ーー;)征服されるの いやではないわ 服も奪って 靴下も (ーー;)セックスしたいわ 今すぐここで 風呂などあとよ 臭くても (ーー;)せっかちなのは いいけどでもね 布団くらいは くださいな (ーー;)せめて一度は 逝かせて欲しい 不満のままじゃ 悔いばかり (ーー;)線路見…