2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

小心者なら 菖蒲 折込都々逸

(ーー;)嫉妬ばかりが 夜には募り うまく酔えずに ブツブツと (ーー;)仕方ないわね 嫁には向かぬ 海辺ひとりで ぶらり旅 (ーー;)小心者なら よそ見をせずに うちへお帰り ブーメラン (ーー;)正直者だと 呼ばれていても 嘘が下手だけ 不器用で (ーー;)勝負するなら 読み…

ひとり泣く夜は ひなげし 折込都々逸

(ーー;)ひとり泣く夜は なで肩手酌 芸者みたいな 仕草して (ーー;)日かげ暮らしに 悩みは尽きぬ げっそり痩ても シミは増え (ーー;)ひとめ惚れだよ 名を知る前に 元気なあなた 知り過ぎて (ーー;)避妊しようね 中出しダメと ゲンマンしたのに 知らんふり (ーー;)ひどい…

遊ぶつもりが アイリス 折込都々逸

(ーー;)あなたまかせで いつでもどうぞ 理性などない 素の私 (ーー;)遊ぶつもりが 今では本気 離婚覚悟で する浮気 (ーー;)あきが来たから イケない私 旅行気分に すぐなれぬ (ーー;)朝な夕なに いつものように 立派な彼に すがりつく (ーー;)愛という字の 意味など知…

帰りたくない 酢漿草(かたばみ)折込都々逸

(ーー;)書いてみたいわ 短編ひとつ 場末の宿に 身を寄せて (ーー;)かっこいいけど 頼りにならず 馬鹿で助平で 身勝手で (ーー;)過去を忘れて 楽しく生きる 場所を求めて 未知の国 (ーー;)帰りたくない たくさん抱いて ばてちゃいやよと 身を重ね (ーー;)彼と祝えぬ 誕…

泣いてばかりね 撫子 折込都々逸

(ーー;)渚吹く風 出てきた星に 幸せ祈る 恋ごころ (ーー;)泣いてばかりね デートのあとは 幸せなのに これも恋 (ーー;)夏の浜辺で 出会った貴方 シーズン過ぎたら 恋も冷め (ーー;)なんでそんなに でたらめばかり しては私を 困らすの (ーー;)情けないわね 出会いもな…

くやしいけれど くちなし 折込都々逸

(ーー;)臭いオナラも 近くで嗅げば 慣れてしまうわ しまいには (ーー;)くやしいけれど チカラがないの 泣くしかほかに しかたない (ーー;)苦労したけど 力をあわせ 馴染んだ主と したい夜 (ーー;)空気読めなきゃ 痴漢と同じ なんでするのよ したくない (ーー;)釘を打つ…

性を交えて

性的表現を嫌悪する女もいるが、純愛やきれいごとだけでなく性的なことや自分の醜い部分など、いろいろ幅広く表現できる女が僕は好きだ。 ただし余りにも露骨過ぎたり、稚拙だったり、自分の性生活を赤裸々に書いているだけのものは好きになれない。 性的な…

朝を待たずに 朝顔 折込都々逸

(ーー;)朝日届かぬ 砂漠の街で 骸骨気分で 躍り出す (ーー;)甘くはないが さかなの塩気 ガキにわからぬ 乙な味 (ーー;)あなたなしでも 寂しくないわ 我慢するわよ 大人だも (ーー;)朝を待たずに さよならしましょう ガラスに映る 老いの影 (ーー;)愛という字を 探して…

題詠短歌 2011年

089:成 時は枯れ歳月ひとり時計草 成田のお札よごれゆくまま 090:そもそも そもそもは花などいらぬ君おれば君なき道に野ばらを探す 091:債 債鬼らに命奪われ流す血のハマナスは咲く赤さを増して 092:念 待つ念も儚く揺れて紺青に待宵草と歪む満月

においひどけりゃ 苦瓜 折込都々逸

(ーー;)逃げはしないわ 我慢をします 浮気されても 離婚せず (ーー;)においひどけりゃ 癌かもしれぬ うんこ便りで 罹病知る (ーー;)二度め挑んで がんがん突けば 浮かした腰を 力(りき)ませて (ーー;)ニコニコ笑って ガツガツ食うね 熟れたクリと リスだもの (ーー;)…

題詠短歌 2011年

085:フルーツ 母ちゃんの花はすぐ枯れ散るだけとフルーツ娘は匂いで叫ぶ 086:貴 貴やかな紫君子蘭(アガパンサス)は貴腐ワイン高く掲げて恋の訪れ 087:閉 閉された想い朽ち果て歳月の砂塵のなかに舞う忍冬(すいかずら) 088:湧 恋路老い泰山木の香を胸に湧…

話上手ね ハマユウ折込都々逸

(ーー;)話上手ね まんまと罠の 夢を見ました 嘘の恋 (ーー;)はいと答えて 待つ身が少し 揺れて迷うて うつむいて (ーー;)晴れて恥ずかし 瞼もはれて 夕べ大しけ 海の宿 (ーー;)鋏みたいに まっすぐ切れりゃ 許してあげた 浮気など (ーー;)墓に儚く 舞い散るいのち 揺り…

話上手ね ハマナス折込都々逸

(ーー;)話上手ね まんまと罠に なすになるまま するがまま (ーー;)はいと答えて 待つ身がつらい 涙浮かべて すがりつく (ーー;)晴れて恥ずかし 瞼がはれた 泣いて悶えて 過ごした夜 (ーー;)鋏みたいに まっすぐ切れりゃ 何もここまで すねはせぬ (ーー;)墓に儚く 舞い…

題詠短歌 2011年

081:配 紫陽花の心配りの配る色とかした雨で涙を描く 082:万 愛の通夜かほりが告げるジャスミンの万言こめて一秒のキス 083:溝 溝涜に縊る仲間を溝隠 咲いて隠して畦織りの畦 084:総 総括を忘れたままにジキタリス帽子の中に毒を残して

そこはダメダメ そら豆 折込都々逸

(ーー;)そっとしといて 拉致などせずに マメもすぎると 迷惑に (ーー;)そこはダメダメ ライトは消して 間近に見ては 目の毒に (ーー;)そうよ私は 裸族の女 万香ふりまき 目指す道 (ーー;)そうね食べれる ラー油のように まさに人気の 目立つ彼 (ーー;)空をさまよい 落…

お酒お飲みよ 雑詠 都々逸

(ーー;)お酒お飲みよ言葉はいらぬ揺らす乳房でみなわかる (ーー;)誰も知らない秘密の場所に逢えた思い出また残す (ーー;)見せておくれよ灯りをつけて愛に溺れたその顔を (ーー;)見せてご覧よ恥ずかしがらず髪で隠した赤い耳 (ーー;)流す涙でひんやり濡れた乾かぬシーツ…

見てよお願い 茗荷 折込都々逸

(ーー;)みっともないから よそうじゃないか うちじゃないのに があがあと (ーー;)見てよお願い よそ見をせずに 熟れた身体を 画家みたく (ーー;)身から出た錆 夜遊び好きで 浮気ばれそな 崖っぷち (ーー;)見栄をはっても 酔いどれたって 嘘つくあなたは がきみたい (…

阿保な男に 青梅 折込都々逸

(ーー;)淡雪みたいに おしろいとけて 浮き出る汗が 目にしみる (ーー;)あげただけ飲む おっぱい好きで 生まれた時から メタボ腹 (ーー;)阿吽の呼吸で おならをすれば 受けて女の めぇ(前)が鳴る (ーー;)阿呆な男に 思いを寄せて 浮いたうらみを めそめそと (ーー;)嵐…

別れ話は 若鮎 折込都々逸

(ーー;)わがままだけど 可愛い女 あんた嫌いと 湯をかける (ーー;)笑いでだまし 隠していても あんたの本音が 許せない (ーー;)別れ話は 悲しいけれど 明日の朝には 許す仲 (ーー;)忘れましょうよ 過去のことなど 会えば二人は 夢芝居 (ーー;)私馬鹿よね 彼氏のことを …

縛られた女体のような

男と女は愛しあうことで互いに束縛したがるようになる。それが心地よい力加減の拘束であれば、かえって燃え上がり、より美しくなれる。しかし、あまり強い力で自由を奪われてしまうと、輝きを失ってしまう。 折込都々逸も、しばりが適度に感じられた時には…

好きなあなたと 折込都々逸

「こもれび」 (ーー;)今夜ダメなら もうあきらめる 恋愛ごっこを 美化せずに 「やまぶき」 (ーー;)やりたいけれど ままにはならぬ 不器用だから 気が滅入る (ーー;)やっと慣れたら またあたらしく 不器用なくせ 機種を変え 「スタミナ」 (ーー;)助平心で 試しに買え…

センサーとしての愛の告白

僕は寂しいし、愛してると、いろんな女に言っている。でも寂しいからではないし、愛しているからでもない。この言葉がセンサーとなり、この言葉に反応する女が僕は好きなのだ。 女も男も簡単な生き物のほうが楽しい。 複雑で繊細な生き物であるより、簡単な…

酒はもういい 折込都々逸

「さみだれ」 (ーー;)酒はもういい 乱れる前に 出しておきたい 例のもの 「あじさい」 (ーー;)愛しているなら じらさず今夜 サービスしてくれ いいだろう (ーー;)愛より酒と 自由を求め 砂漠の街で 生きていく (ーー;)愛はするもの 自由な二人 寂しい時でも いい気持…

嘘でいいから 雑詠都々逸

(ーー;)嘘でいいから今夜はずっとお前好きだと囁いて (ーー;)狭いベッドも気にせず二人じっと寄り添う朝の雨 (ーー;)役に立たない男は早く去って行く日の目処立てて (ーー;)しがみつかずに男の人も褥すべりをいさぎよく (ーー;)心配しないで立たない時は試してあげるわ…

足は萎えても 雑詠 都々逸

(ーー;)うさぎ泳げば魚のようにギラギラ太陽ものとせず (ーー;)月夜の晩に来ましたうさぎ朝になってもそばにいて (ーー;)足は萎えても最後はせめて男立たせて死出の旅 (ーー;)熱で苦しむお前の膝を借りて寝たふり泣きながら (ーー;)辛さ乗り越え大人になって色気漂う衣…

知っているのね 滴り折込都々逸

(ーー;)汁も整い 楽しい夜は 卵使った 料理する (ーー;)仕事終えたら たっぷりお飲み 立たぬ茶柱 緑茶ハイ (ーー;)知っているのね 他人のくせに 立ったあいつの 凛々しさを (ーー;)仕方ないけど ただではおかぬ たっぷり返すわ 利子つけて (ーー;)嫉妬するのも たいへ…

恋ごころ 衣替え 折込都々逸

(ーー;)転んでも 路傍の石なら も少しきっと 我慢おしよと 笑みで言う (ーー;)今夜こそ ロマンチックに 悶えてみたい ガキじゃないよに 演技して (ーー;)この人は ろくでなしよね 物ありゃ質屋 頑張れるのは エロばかり (ーー;)恋ごころ 路地に隠れて もの音しのび …

題詠短歌 2011年

077:狂 微笑めば狂う老婆も狂い咲く春夏秋冬流れなき施設(へや) 078:卵 あと一貫魚卵の鮨を持て余し食うか捨てるか紫陽花(アナベル)に問う 079:雑 雑駁な知識の種は実にならず膝は痛めど花も咲かさず 080:結婚 白檀が染み込むだけの礼服は結婚式には呼ば…

足らぬお酒じゃ 雑詠都々逸

(ーー;)雨が降ってもフラずにおくれ塩は振ってもふらぬから (ーー;)雨音まじりに足音するわ貴方もうすぐ部屋の中 (ーー;)赤いワインは眺めるだけで独り飲み干す強い酒 (ーー;)足らぬお酒じゃ終らぬ夜を終らすための無理な酒 (ーー;)朝が来たけど眠りが足らぬ酒と涙で二…

題詠短歌 2011年

073:自然 残酷な仕打ちの後に山査子を微笑み咲かす自然の女神 074:刃 母の歯は刃こぼれしても剣舞い白詰草の甘い傷あと 075:朱 朱肉添え離婚届を朱(あけ)に染め さし出す妻を癒せぬ朱蘭 076:ツリー 藤は垂れ心に入りて枯れてなおスカイツリーより高く深くに