#失恋

僕は嘘つきだから

「信じていたのに嘘をつかれ、裏切られた」と言う話をよく聞くけど、これは相手を信じ切れていなかっただけのこと。嘘も真もなく、たとえ嘘であっても嘘をつく人の心の奥深くを許せた時はじめて信じることができる。 僕は嘘だらけだから、嘘をつく僕を好きに…

言えぬ想いを都々逸だから

なかなか表現できなかった自分の想いを都々逸には託すことができる。例えば僕がある女に惚れていても、この年になると、この想いを日常生活の中で表現するのはなかなか困難なものだ。 でも都々逸なら (ーー;)会えぬから 惚れてしまった貴女の笑顔 想い描けぬま…

癒しの唄

都々逸には短歌や俳句とは、ひと味違う力がある。哀しみを癒し、たとえ満たされなくても、辛くても、生きている自分を慰め、振り返りながらも明日へと流れていく心の中に都々逸がある。 だから僕は都々逸が好きなんだ。

髪梳き

毎日、髪を洗うのが当たり前になったのはいつの頃からだろうか。 生理の時の洗髪は禁忌だったはずなのに、今の女たちはどうなのか。 僕の母はパーマの後は何日も髪を洗わなかったはずだ。 歌舞伎の濡れ場では「髪梳き」が男と女の性愛表現として用いられるよ…

創りものとしての都々逸

創り物としての都々逸 (ーー;)鉛色した雨打つ道であの日別れた三年前 (ーー;)学者みたいな顔してじっと見つめないでよお馬鹿さん (ーー;)この身剥ぐよに尽くした日々を捨てて出て行く男(ひと)の背中 (ーー;)ペットになれずにボトルにされて踏んで潰され捨てられて …

髪仕草

びんのほつれは枕のとがよ それをおまえさんに疑られ 遊女にとって、彼氏に、びんのほつれを、責められるのが辛かったらしい。 廓そのものが日常とは別世界の舞台であり、劇的な恋物語を創り出してきた。女も客も演じ、語り継ぐことによって、また新たな恋物…

禍福

女との出会いは、禍福(かふく)は糾(あざな)える縄の如(ごと)し 女は災いである。 しかし防ぐ気にはなれない。

幼い肩

(ーー;)震え止まらぬ幼い肩をそっと引き寄せ夜明けまで 僕だって、こんな時もあったさ。今は、即やり、即寝るけど。

大丈夫?

男と女との関係が永遠のテーマかどうかはわからないけど、女なしでは僕は生きていけないのは確かだ。 どうしたの? 大丈夫? 興味と心配。 これって愛だよな。

惚れた数から

(ーー;)ゲームじゃないのに恋すりゃいつも負けた気分で出る涙 最近、新しい恋を手に入れるのがむずかしくなってしまった。 あっという間の夏が過ぎ、新しい恋とは無縁のままの秋。そして冬。 【惚れた数から振られた数を引けば女房が残るだけ (作者不詳)】 …

こころの夏

「私の前でよその女にメールするのはやめてちょうだい」 でもね、たとえ大切な貴女を失ったとしてもメールを打ち続けていたいんだ。 それが今の僕だから。 こころこの夏 心が欲しい なぜにそんなに 冷たいの こころこの夏 言葉が欲しい 何も言えぬじゃ つら…

春はあけぼの

(ーー;)春はあけぼの寝ぼけた声で起きておくれと駆り立てる 「ねぇ、お前さん、早く起きないと遅刻しますよ」 「うるせぇなぁ、春眠暁を覚えずって言うくらいじゃねぇか。それに起きるにゃまだ早い」 「だって、だってお前さん、ね~私ゃ朝露」 「そう俺のカリ…

神楽坂

神楽坂、紀の善で白玉餡蜜を食し、毘沙門に向う秋の夕暮れ。紺色御召しの小柄で粋な姐さんとちらりと出会った。私は永年こんな姐さんとの恋を夢に描き続けていた。これが現実の恋になればいいのに。 神楽坂、大人の恋の坂道。 しかし今の神楽坂はコンビニ、…

色恋の色

焼肉屋、家庭、バ-ベキュ-、肉を焼いて食うのは同じでも全くの別世界だ。 プロ、女房、そしてアオカン、やはり相手やいたす場所が違うとセックスは別物になる。 冷やしたトマトを輪切りにして、白い砂糖をたっぷり振りとかける。赤と白が美しい。やがて砂…

性的エネルギー

食べたり、排泄したり、眠らなければ生きてはいけない。性欲も本能だがセックスなんかはしなくても死にはしない。 年をとると、やりたい欲求より、セックスが面倒になってくる。だから、やりたい欲求がないからやらないというのではなく、やろう!という意…

別れの季節を先取り

折込都々逸などの言葉遊びを楽しむためのお題を考える時、少し季節を先取りしたものがいい。 季節を先取りし、例えば梅を漬け込む頃に、<梅干す>のお題が出されると梅を塩に漬け込んで広がる甘い香りを息しながら、やがてくる土用に梅を干した時の酸味を…

嘘でもいいから好きだと言って

嘘の是非についてはいろいろと討論されているが、都々逸では嘘も許される。ただし嘘をつくにしても粋につきたいものだ。 嘘をつかれるほうも、嘘と知りつつ嘘をつかせてあげることにより無駄な争いを回避させ、より情を深めることに力を注いでいく。 嘘をつ…

粋な女が傘さしながら

紫陽花には雨と女と傘がよく似合う。 紫陽花に似合う女は粋な女だ。 都々逸では粋な色気を好む。真面目な主婦の方も、色気のある都々逸をいつも考えていると、美容効果バツグン。 若返り、色気が出てくる。 紫陽花を見つけたら無感動に通り過ぎずに都々逸の…

より早く、より多く

言葉遊びの世界では、早いうことも評価される。 また多作だということも高く評価される。 やたら時間をかけたり、あれやこれやと推敲を重ねる少数派よりかは、まずは下手な鉄砲数打ちゃ当たるで、早さと数に挑戦してみることだ。早く、多くつくれるようにな…

梅雨が明けても乾かぬ涙

鬱期になると暗い都々逸を唄いたくなる。 あなた先逝き 自殺もできぬ 五月雨髪も いとわしく 愛する人が先に死んでしまった。後を追って自殺もできず、出家もできない。五月雨髪がなんと不愉快なことか、という都々逸が紫陽花の折込から浮かんできた。 五月…

性を交えて

性的表現を嫌悪する女もいるが、純愛やきれいごとだけでなく性的なことや自分の醜い部分など、いろいろ幅広く表現できる女が僕は好きだ。 ただし余りにも露骨過ぎたり、稚拙だったり、自分の性生活を赤裸々に書いているだけのものは好きになれない。 性的な…

縛られた女体のような

男と女は愛しあうことで互いに束縛したがるようになる。それが心地よい力加減の拘束であれば、かえって燃え上がり、より美しくなれる。しかし、あまり強い力で自由を奪われてしまうと、輝きを失ってしまう。 折込都々逸も、しばりが適度に感じられた時には…

センサーとしての愛の告白

僕は寂しいし、愛してると、いろんな女に言っている。でも寂しいからではないし、愛しているからでもない。この言葉がセンサーとなり、この言葉に反応する女が僕は好きなのだ。 女も男も簡単な生き物のほうが楽しい。 複雑で繊細な生き物であるより、簡単な…

失恋に反省はいらない

都々逸を創るためには恋していたほうがいい。幾つになっても色の道をとぼとぼと歩いていたほうがいい。とは言うものの現実の恋物語は失敗作が多く、なかなか粋な台詞が浮かんでこないものだ。 恋愛に失敗、失恋しても僕は反省しないことにしている。進歩に…