2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

題詠都々逸 光る技

046:沖 (ーー;)沖の鴎の深酒よりも いとしダンナが先に酔い 047:審 (ーー;)審議されたら退場かしら ルール違反の恋だもの 048:凡 (ーー;)凡なお方も二人の夜に なればキラリと光る技 049:順 (ーー;)順序なんかはどうでもいいわ お風呂なんかも後にして 050:痴 (ーー;)…

題詠短歌 たどり着くのか

046:沖 神立の沖に向いて架かる橋 見えない陸にたどり着くのか 047:審 さす傘を黒雨の橋で不審げに はらり落として笑って泣いて 048:凡 凡庸な橋らも雨もあの人も 隅田の四季に風情を変えて 049:順 橋渡る人も車も梅雨明けて 順風満帆船も私も 050:痴 涙あめ…

題詠都々逸 抱かれても

041:潔 (ーー;)ちゃんとあそこは清潔だけど なれるわけない貞潔にゃ 042:辺 (ーー;)上辺だけでも夫婦でいたい 家族にぎわうこの水辺 043:権 (ーー;)妻の権利はなんにもなくて 債権ばかりが増えた恋 044:ゴールド (ーー;)無事故無違反ゴールド免許 だけど人生事故ばか…

題詠短歌 ふと思う過去

041:潔 送り梅雨三島大橋潔く 振り返らずに人生だって 042:辺 この辺りかつてはゴミの夢の島 雷雨の橋でふと思う過去 043:権 君と来た権現堂の橋ひとり 桜堤は雨の青葉に 044:ゴールド ゴールドにうだり溶け出す夕暮れに 金杉橋の船も乞う雨 045:承 驟雨来て…

題詠都々逸 人恋し

036:あきらめ (ーー;)秋というのにあきらめきれず 夏に別れた人恋し 037:参 (ーー;)嫌よしないわ降参なんか 悪い女のままでいい 038:判断 (ーー;)顔じゃないわよ心じゃないわ 判断するのはあの後で 039:民 (ーー;)音がなければその気になれぬ でもね駄目だわ民謡じゃ…

題詠短歌 雨に打たれて

036:あきらめ あきらめてまたとぼとぼと宛てもなく 橋の向こうへ雨に打たれて 037:参 雨だから橋を渡るな帰参しろ との幻聴が心動かす 038:判断 この橋を渡れば快楽(けらく)渡っても 連雨地獄かさて判断は 039:民 架け橋は濡れずに出会うためにある トン民…

題詠都々逸 この恋に

031:算 (ーー;)引き算ばかりの人生だけど かけてみようかこの恋に 032:庵 (ーー;)ちょっと贅沢お酒もつけて (彼のそば)カレーの蕎麦で長寿庵 033:検 (ーー;)生はダメダメ病気が怖い 検査済みなら食べるけど 034:皿 (ーー;)少し欠けても使えるうちは 皿もあんたもま…

題詠短歌 秋はまだ先

031:算 算段をすればするほど哀しくて ゲートブリッジ雨にも負けず 032:庵 五月雨の庵訪ねて加賀の旅 こおろぎ橋の秋はまだ先 033:検 生よりも堅き八橋懐かしむ 検校の墓梅雨に和らぎ 034:皿 皿回す大道芸の客まばら 園内の橋梅雨に濡れ初む 035:演 哀しみを…

題詠都々逸 恋の部屋

026:棄 (ーー;)自棄になるより自分を棄てた 理由あれこれ探す日々 027:鶴 (ーー;)鶴になれたら羽さえあれば 服を脱がずに恩返し 028:帰 (ーー;)帰りたいけど帰れる家が なくてつかのま恋の部屋 029:井 (ーー;)わたしゃ嫌いさ井戸端会議 酒が水より好きだから 030:J…

題詠短歌 橋を見上げて

026:棄 自棄になる訳も忘れて酔うただけ 雨を逃れて橋を見上げて 027:鶴 夕立ちに活気さら増す鶴橋の 肉の誘いにふらふら店に 028:帰 帰らずに雨に濡れてもこのままで レインボーブリッジふたり見つめて 029:井 井の中の蛙は雨で天を知り 僕は涙で「心の架け…

題詠都々逸 猪口の酒

021:貫 (ーー;)まるで写真は百貫でぶね 少し太っただけなのに 022:桐 (ーー;)桐の箪笥も別れたあとは 行き場無くして邪魔なもの 023:現 (ーー;)夢か現か幸せなんて すぐに冷めちゃう猪口の酒 024:湖 (ーー;)湖畔彷徨う別れてひとり 死ねばなれるか白鳥に 025:こちら …

題詠短歌 聴くエンドレス

021:貫 一貫して僕の好みはあれ以来 雨降る橋にたたずむ女 022:桐 育ち終え桐の葉ガサっと橋を落つ 雨に濡れても元に戻れず 023:現 現実はひとりさ「明日に架ける橋』 春の嵐に聴くエンドレス 024:湖 河口湖大橋渡る春の雨 富士も貴女も少し変った 025:こち…

題詠都々逸 仲違い

016:掘 (ーー;)墓穴掘るから言い訳およし 許すつもりで会ったのに 017:ジュニア (ーー;)早く大きくおなりよジュニア もっとお役に立つように 018:違 (ーー;)惚れていたのに些細なことが 積もり積もって仲違い 019:究 (ーー;)もっと研究しなくちゃ駄目よ 女ごころを知…

題詠短歌 貴女は消えた

016:掘 二重橋昭和の闇を堀り下げる 人は世を去り梅雨まだあけず 017:ジュニア 日本橋傘華やかにショッピング 団塊ジュニア今はもう母 018:違 違和感を募らせ雨の橋に立つ 今日という日がまた揺れている 019:究 何ひとつ究明できず土砂降りの 橋を渡ると貴女…

題詠都々逸 恋の道

011:黄 (ーー;)赤じゃないけど青にはならぬ いつも黄色の恋の道 012:いろは (ーー;)恋のいろはを教えてほしい 何度書いても無視ばかり 013:枝 (ーー;)枝葉末節あれこれ嫌い だけど根元に惚れたから 014:淵 (ーー;)淵に落とされもがいてみても もがき疲れてどぶ住まい…

題詠短歌 船は静かに

011:黄 菜種梅雨上がり黄花の色あせて 橋を渡れば次の季節へ 012:いろは 神橋の神々しさを増す雨も いろは坂から恐怖の雨に 013:枝 涙雨すこし風情を増す橋と 枝垂れ桜と君の黒髪 014:淵 淵に寄る老いを残して子ら走る ゲリラ豪雨の夢の大橋 015:哀 桟橋に哀…

題詠都々逸 今夜こそ

006:喜 (ーー;)酔わせ過ぎよね喜ぶ顔を 見たいばかりに酌重ね 007:劣 (ーー;)あれやこれやと見劣りしても 今じゃいい人ほれたから 008:タイム (ーー;)ランチタイムにビールを飲んで ディナータイムは赤ワイン 009:営 (ーー;)マクラ営業成功させて 結婚したいの今…

題詠短歌 身投げの二人

006:喜 架け橋の開通式の喜びは 歳月に消え小雨に濡れて 007:劣 催花雨に赤味を増した太鼓橋 劣化が進み見世物だけの 008:タイム 欄干で宴を惜しむ花の雨 タイムオーバー恋も散りゆく 009:営 淡々と営み暮らす日々の橋 また春がきて今日は小雨か 010:場…