題詠短歌 雨に打たれて

036:あきらめ
あきらめてまたとぼとぼと宛てもなく
橋の向こうへ雨に打たれて

037:参
雨だから橋を渡るな帰参しろ
との幻聴が心動かす

038:判断
この橋を渡れば快楽(けらく)渡っても
連雨地獄かさて判断は

039:民
架け橋は濡れずに出会うためにある
トン民族の風雨橋遺産

040:浦
三浦旅雨はふるふる城ヶ島
大橋あたりが利休鼠に