2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

涼しさ求め 砂浜 折込都々逸

(ーー;)すすり泣くよに 波打ち寄せる 浜にたたずみ 丸い月 (ーー;)すがりつきます 涙もふかず 肌をさらして また涙 (ーー;)好きといわれりゃ なんでもすべて 話したくなり またふられ (ーー;)墨絵のように 何度も痣で 肌を染めゆく マゾの恋 (ーー;)涼しさ求めて 並ん…

性的エネルギー

食べたり、排泄したり、眠らなければ生きてはいけない。性欲も本能だがセックスなんかはしなくても死にはしない。 年をとると、やりたい欲求より、セックスが面倒になってくる。だから、やりたい欲求がないからやらないというのではなく、やろう!という意…

しらふの時も 潮騒 折込都々逸

(ーー;)知ってる仲でも オナラは臭い 三度されたら いやになる (ーー;)使用期間が 終らぬうちに 探しておこう 今のうち (ーー;)しらふの時も お前が好きで 酒を飲んでる 今も好き (ーー;)白髪シミシワ 老いてはきても さらに極める 色の道 (ーー;)幸せだった 思い出残…

嘘でいいから 梅干す 折込都々逸

(ーー;)嘘でいいから 目をそらせずに 本気にさせて すむまでは (ーー;)浮いたみたいに めまいがするわ ホテルで過ごす 数時間 (ーー;)うき世熱から 目をちとそらし 星を数えて 涼む酒 干している時の夜露を含んだ梅の香は実によいものだ。思わず口に含みたくなる。…

宴終われば 梅干す 折込都々逸

(ーー;)嘘をつくのは 面倒だけど 本音語れば すぐ喧嘩 (ーー;)うまく乗れたら メンツも立つが ほんにお前は 凄い馬 (ーー;)宴終われば めでたさ薄れ ほかの女を 好きになる (ーー;)うるさいかしら 目ざわりかしら ほってはおけない 好きだから

産んでいいかと 梅干す 折込都々逸

(ーー;)うれし恥ずかし 目頭あつい 惚れたあなたと 過ごす夜 (ーー;)産んでいいかと メールで嘘を 本音知りたい 好きだから (ーー;)美しい蝶 目の前ひらり ほってはおかない 隙あれば (ーー;)生まれ変って 夫婦になろう 本妻現世で 捨てられぬ (ーー;)うそで強がる 目の中…

萎えた想いに 夏草 折込都々逸

(ーー;)涙こらえて 詰腹を切る 苦渋(九十)の後は 士に(サムライ、十一) (ーー;)泣いておくれよ つれないお方 苦労話の 酒の味 (ーー;)萎えた想いに 冷たい風が くしゃみひとつも 寂しげに (ーー;)七つ転んで つど立ち上がり 九度目転んだ 際の傷 (ーー;)何度もはい…

勇気ないから 湯上り 折込都々逸

(ーー;)揺れる乳房に あなたの視線 がんばってるわね りっぱだわ (こう言われたいな) (ーー;)勇気ないから 明日がこわい 我慢してるの 理解して (ーー;)勇猛果敢に 穴から穴へ ガッツポーズで 力(リキ)入れて (ーー;)夢は捨てます あなたでいいの ガキじゃないから …

ほっておいてよ 蛍火 折込都々逸

(ーー;)欲しいものなら たっぷりやると ルアー投げ込む 美女の沼 (ーー;)惚れた女の 誕生日には ルイビトンあげ 貧乏に (ーー;)ホテルにこもり 楽しみました ルームサービスで ビール腹 (ーー;)ほっておいてよ たまには一人 ルージュ落として ビアグラス (ーー;)星と酒…

夢が覚めても 夕立 折込都々逸

(ーー;)夕べのあんた 嬉しかったわ 抱いておくれよ 血が騒ぐ (ーー;)夢がさめても うつむいたまま 黙って目を閉じ 力なく (ーー;)ユーモアまじりに 嘘ついたとて ダメよあんたは 小さすぎ (ーー;)許しはせぬが 浮気も病い ダメな男と 珍道中 (ーー;)幽霊みたいに 恨ん…

幽霊だから 雑詠都々逸

(ーー;)幽霊だから寝たりはできぬだけどあるのよ手と口は (ーー;)腕をしっかりつかんでみたがつかみたいのは別のとこ (ーー;)三味の指より 口三味線に乗せておくれよ気持ちよく (ーー;)嫌われて御茶を挽いても茶渋のようについて離れぬ渋いひと (ーー;)相内人発足ばか…

別れの季節を先取り

折込都々逸などの言葉遊びを楽しむためのお題を考える時、少し季節を先取りしたものがいい。 季節を先取りし、例えば梅を漬け込む頃に、<梅干す>のお題が出されると梅を塩に漬け込んで広がる甘い香りを息しながら、やがてくる土用に梅を干した時の酸味を…

ほんに今夜は 鬼灯 折込都々逸

(ーー;)惚れているなら おいでよ早く ずっと待ってる 君のこと (ーー;)ほかの男に 犯されました 随分違って 気持ちよく (ーー;)ほんに今夜は おかしくなりそ ずいきの涙で 気もそぞろ (ーー;)本気じゃないのは おわかりでしょう ずるい二人の キスの味 (ーー;)ほかでお…

キムチ焼き海苔 雑詠都々逸

(ーー;)キムチ焼き海苔 チヂミにマッコリ いつのまにやら韓流に (ーー;)北に拉致され南に妻を韓流ブ-ムに奪われた (ーー;)教師なるには頭はいらぬ金とコネとが あればいい (ーー;)教師なるのはなぜかと問えば 親が教師という答 (ーー;)騒ぎたければお武家の庭で学びたけ…

嘘でもいいから好きだと言って

嘘の是非についてはいろいろと討論されているが、都々逸では嘘も許される。ただし嘘をつくにしても粋につきたいものだ。 嘘をつかれるほうも、嘘と知りつつ嘘をつかせてあげることにより無駄な争いを回避させ、より情を深めることに力を注いでいく。 嘘をつ…

半端なお方ね 半夏生 折込都々逸

(ーー;)ハンカチ落とした 下校の時に 処女も一緒に 失った (ーー;)半端なお方ね げんなりするわ 勝負もせずに うなだれて (ーー;)反省などせず 元気をお出し しょうがないわよ 運だもの (ーー;)はんぺんコンニャク げそ巻大根 焼酎お湯割 梅入れて (ーー;)半可臭いわ …

こいなか 折込都々逸

(ーー;)これで最後と 言いつつ指が 何か言いたげ 帰らずに (ーー;)声がでちゃうわ いいでしょ今日は 仲を気にする 壁もない (ーー;)コーヒーカップを 今でも二つ 並べ溜息 過去は夢 (ーー;)ここは来た道 今また歩く 泣いてばかりの 影が揺れ (ーー;)心吹く風 いつでも…

粋な女が傘さしながら

紫陽花には雨と女と傘がよく似合う。 紫陽花に似合う女は粋な女だ。 都々逸では粋な色気を好む。真面目な主婦の方も、色気のある都々逸をいつも考えていると、美容効果バツグン。 若返り、色気が出てくる。 紫陽花を見つけたら無感動に通り過ぎずに都々逸の…

より早く、より多く

言葉遊びの世界では、早いうことも評価される。 また多作だということも高く評価される。 やたら時間をかけたり、あれやこれやと推敲を重ねる少数派よりかは、まずは下手な鉄砲数打ちゃ当たるで、早さと数に挑戦してみることだ。早く、多くつくれるようにな…

舟を出しましょ 文月折込都々逸

(ーー;)蒲団かぶって 身を寄せあって 募る想いも 切れ間なく (ーー;)二日酔いでも みごとに餅を ついてごらんよ 杵みたく (ーー;)吹けば飛ぶよに 身ごもりながら 辛い夜風に 切れた縁 (ーー;)舟を出しましょ 身投げの沖に 津波むかえに 来たころに (ーー;)ふうっと息は…

梅雨が明けても乾かぬ涙

鬱期になると暗い都々逸を唄いたくなる。 あなた先逝き 自殺もできぬ 五月雨髪も いとわしく 愛する人が先に死んでしまった。後を追って自殺もできず、出家もできない。五月雨髪がなんと不愉快なことか、という都々逸が紫陽花の折込から浮かんできた。 五月…

あなた待てない 紫陽花 折込都々逸

(ーー;)あなた先逝き 自殺もできぬ 五月雨髪も いとわしく (ーー;)あそこここもと 爺さん言うの 触るその手が いやらしい (ーー;)あの手この手で じらされながら 触られまくり いい気持ち (ーー;)あなた先逝き 自分は逝けぬ 冷めた我が身が いと哀し (ーー;)あなた待て…

サッサとお脱ぎよ 笹の葉 折込都々逸

(ーー;)笹に雨露 五月雨やめば 飲みに行きたや 浜町に (ーー;)サドじゃないのに ささいなことで のべつ暴力 肌にあざ (ーー;)さよならするから さっさとおいき 野良猫なんかの ハウスない (ーー;)寂しいけれど 酒など飲まぬ 飲めば泣きそで 恥ずかし (ーー;)サッサとお…

惚れて惚れられ 星空 折込都々逸

(ーー;)惚れたお前と 幸せ家族 増築しようか 来年は (ーー;)惚れて惚れられ 幸せでした ぞっこんのままで 来世でも (ーー;)惚れたあなたの 尻知りました ぞくぞくしちゃうわ ラブホテル (ーー;)本気じゃなくても したけりゃどうぞ 存分お出しよ 乱暴に (ーー;)細道旅し…

人目忍んで 彦星 折込都々逸

(ーー;)ひと目惚れだよ こんなに惚れて ぼうとしちゃって 仕事せず (ーー;)火を見りゃすぐに 恋して燃える 防火訓練 してもなお (ーー;)人目忍んで 声張りあげて 母音とボインで しゃべる仲 (ーー;)日の出早まり 暦は夏至に 房事いそしむ しののめに (ーー;)ひと夏の恋…

女の恋は 織姫 折込都々逸

(ーー;)おしまいなのね 理由も言わず ひどい仕打ちに めげる日々 (ーー;)乙女心に リキュールしみて ひと口ごとに 目に涙 (ーー;)女の恋は 理屈じゃないわ ひと目で惚れて 目がくらむ (ーー;)おめでたいほど 律義なお方 人の嫁まで めんどみて (ーー;)お前だけだと 流…

たくさん貢いで 七夕 折込都々逸

(ーー;)楽しくないなら なんにもならぬ バイバイしたほが 楽しめる (ーー;)たくさん貢いで 何でもしたわ 馬鹿な女の 戯れに (ーー;)助けてちょうだい 泣き出す前に 馬鹿な女と たしなめず (ーー;)たくさん流した 涙の縁(えにし) ババアになっても 断てはせぬ (ーー;)…

確かあの夜 七夕 折込都々逸

(ーー;)食べた食べたよ 何本食べた バナナ並べて 叩き売り (ーー;)頼る相手が ないのよ私 馬鹿ねあなたを 頼るなど (ーー;)確かあの夜 泣かしたけれど 化けて出られちゃ たまらない (ーー;)ただでいいけど 中出ししたら 罰金ちょうだい たんまりと (ーー;)たまにゃお薬…

題詠短歌 2011年

097:毎 結ぶ実はいつになるやら栗の花愛を憎しみ毎度の喧嘩 098:味 一振りの塩味不足の黄昏は昼顔に朱を酒には藍を 099:惑 鬼灯の破れ飛び出す惑乱の種ひろうても戻らぬ時間 100:完 完泳を果たせぬままに落武者は流れる夏至の花を咥えて

あなた追いかけ 雑詠都々逸

(ーー;)あなた追いかけここまで来たが花緒切らして泥の沼 (ーー;)修羅場見るより濡れ場のままでついておいでよ墓場まで (ーー;)象(憎)が育たぬアイランド(愛ランド)では愛憎などは野暮なこと (ーー;)やはりあの日が最後のサイン立ったお姿それっきり (ーー;)波に流…