2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

題詠短歌 2009年

085:クリスマス クリスマス贈れる物は何もなくキャロルの後で交わす口づけ 086:符 ハモっても輪唱みたい恋なんて微妙にずれる終止符の位置 087:気分 恋人が妻へ母へと移りゆき気分はすでにシングルマザ- 088:編 編み上げの靴高らかに履き鳴らし煙草を買った…

惚れた数から

(ーー;)ゲームじゃないのに恋すりゃいつも負けた気分で出る涙 最近、新しい恋を手に入れるのがむずかしくなってしまった。 あっという間の夏が過ぎ、新しい恋とは無縁のままの秋。そして冬。 【惚れた数から振られた数を引けば女房が残るだけ (作者不詳)】 …

酔っていなけりゃ 雑詠都々逸

(ーー;)酔っていなけりゃ口説けぬけれど酔えば口説きも無駄になる (ーー;)夏の酒なら酔いすぎたとて膝の枕がサマーになる (ーー;)すでに裸のこの身を恥じて夜のとばりに隠れ待つ (ーー;)帯をおときよ闇夜でふたり袖の屏風で隠さずに (ーー;)恵比寿顔ならお足がたまり …

題詠短歌 2011年

017:失 言霊は行き場失い微笑みも文字も音さえ消え散る桜 018:準備 失恋の準備しましょうアネモネを探し出します日暮れの前に 019:層 三層の縺れる愛のミルフィーユ三椏紙に終わりなき地図 020:幻 厳格な生き様を見る幻覚は枝垂れ桜の迷い凍らす

題詠都々逸 2011年

017:失 失礼しますと頭をさげてすぐに出て行く弱い彼 018:準備 あした着てゆく下着は決めたけれど心は準備中 019:層 早くしないとおべべが濡れるあれは雨雲乱層(卵巣)雲 020:幻 今は幻(まぼろし)お若い頃の主は手足が五本あり

題詠都々逸 2010年

021:狐 晴れた公園あなたといたら濡れてしまった狐雨 022:カレンダー この子誰の子生理が来ずに手帳開けばカレンダー(彼んだ) 023:魂 死んだみたいね終ったあとは慰めたくなる鎮魂歌(チン来んか?) 024:相撲 四十八手もあるのにいつも同じばかりの大相撲

題詠都々逸 2009年

081:早 早く起きても眠れぬ夜も話し相手がいない部屋 082:源 いつも笑顔のスタミナ源は妻のつまみで飲むお酒 083:憂鬱 亭主相手じゃ憂鬱な務め相手変われば夢うつつ 084:河 河岸を変えよか仕事も家も変えてみたいと思う夜

題詠短歌 2009年

081:早 早春は早くに気付き早秋は知らず知らずにアキが来るらし 082:源 川深し暗く流るる水源は恋で苦しむ女の涙 083:憂鬱 今日もまた憂鬱菌が飛来して可愛いあの子も顔を曇らす 084:河 泣きながら河原の石を数える子涙こらえて隣で星を

こころの夏

「私の前でよその女にメールするのはやめてちょうだい」 でもね、たとえ大切な貴女を失ったとしてもメールを打ち続けていたいんだ。 それが今の僕だから。 こころこの夏 心が欲しい なぜにそんなに 冷たいの こころこの夏 言葉が欲しい 何も言えぬじゃ つら…

題詠都々逸 2011年

013:故 故意の恋故(ゆえ)振られたとても流す涙も故意に出す 014:残 二人遊んだ玩具が残る別れた部屋の残酷さ 015:とりあえず 嘘で汚れた言葉はいらぬ抱いておくれよとりあえず 016:絹 絹と木綿とどちらがお好き白があきたら胡麻豆腐

題詠短歌 2011年

013:故 故障した曇は乱れてタンポポの別れの綿毛つつみ明日へと 014:残 残骸の雨に打たれて菜の花の春の心は昨夜の涙 015:とりあえず とりあえず夢物語繕うて菫の中で破る日めくり 016:絹 絹色の橋を渡れば万作の花を愛した人に出会える

題詠都々逸 2010年

017:最近 最近年だとよく言うけれど若い頃から弱い男(ひと) 018:京 あの頃は ふたり見上げた東京タワー愛を誓ったクリスマス 019:押 押しておくれよ女のツボを押せば泉が湧くように 020:まぐれ じらさないでよその手が憎い来たり去ったり気まぐれに

題詠都々逸 2009年

077:屑 星屑に 笑顔よりかは涙が少し 重い夜だねロンリネス 078:アンコール アルコール 頭の中ではカ-テンコ-ル アンコールだぜ迎え酒 079:恥 恥じらう乙女に戻れぬままに 恥毛すられて さらす恥 080:午後 朝は起きても午後まどろんで夜になったら立たぬ役

題詠短歌 2009年

077:屑 星屑も藻屑も知らず老いにけり屑籠入らぬ屑を眺むる 078:アンコール アンコール手を叩いても開かぬ幕違う相手と続きは夢で 079:恥 もし耳に心がついているならば聞くも恥ずかし見せたくもなし 080:午後 午前午後そんな区切りは今はなく明暗だけで時は…

来たくなかった 雑詠都々逸

(ーー;)来たくなかった着たくはないわ帰宅しちゃいや来た苦悩(帰宅ノウ) (ーー;)天国の天才集う園遊会でひときわ目立つバカボンは (ーー;)バカな亭主が天才ならば早くハゲてよ髪(紙)一重 (ーー;)鳶に油揚げさらわれました今じゃ助六キムパプに (ーー;)ウリナラ奈良…

月夜 雑詠 都々逸

(ーー;)闇に抱きよせツキ放された月が出たわとささやかれ (ーー;)来ないみたいとツキつけられて酔うに酔えない月見酒 (ーー;)秋の夕餉はキノコやクリや貴方待つ間も頬染めて (ーー;)ちょいと待ってよイクのは早い奥の細道見もせずに (ーー;)会える日をマツタケれども即…

春はあけぼの

(ーー;)春はあけぼの寝ぼけた声で起きておくれと駆り立てる 「ねぇ、お前さん、早く起きないと遅刻しますよ」 「うるせぇなぁ、春眠暁を覚えずって言うくらいじゃねぇか。それに起きるにゃまだ早い」 「だって、だってお前さん、ね~私ゃ朝露」 「そう俺のカリ…

題詠都々逸 2011年

009:寒 震え止まぬは寒さのせいか揺れる想いは誰のせい 010:駆 春はあけぼの寝ぼけた声で起きておくれと駆り立てる 011:ゲーム ゲームじゃないのに恋すりゃいつも負けた気分で出る涙 012:堅 堅いばかりが男じゃないが柔いばかりじゃ立たぬ役

題詠短歌 2011年

009:寒 寂しさを隠し揺れてる雪柳寒いと言って風に微笑む 010:駆 マーガレット追われることを期待して駆けゆく背なの風に舞い散る 011:ゲーム 終るときゲームのような恋だから荊の冠それとも月桂 012:堅 堅すぎる風の隙間に沈丁花目を閉じて待つ冷めた唇

題詠都々逸 2010年

013:元気 元気出してとせがまれたとて出してしまえばその気なく 014:接 接して漏らさず実践できず出して接する不養生 015:ガール 我慢よりかはロマンが好きでガールよりかはロリが好き 016:館 泣いて笑って思いはひとつ二人寄り添う映画館

題詠都々逸 2009年

073:マスク マスクしてると気になるお口無理に脱がせば変な口 074:肩 肩肘張って挑んできてもすぐに肩息肩すかし 075:おまけ お~負けしそうな人生だけど恋のおまけは宝もの 076:住 住み慣れた 終(つい)の棲家に吹く隙間風 対の茶碗は欠けたまま

題詠短歌 2009年

073:マスク マスクして物は言わねど輝ける瞳の奥に揺れる哀しみ 074:肩 肩たたきして褒められた幼子も五十路の不況肩をたたかれ 075:おまけ もうよそう怒りのおまけ貰うよりお釣りがほしい涙買うから 076:住 屋根ひとつ暮らす歳月流れゆき心に住むは別の女な…

ひぐらし 折込都々逸 ひぐらしエレジー

つれづれなるまゝに、日くらし、携帯にむかひて、心に移りゆくすけべな事を、そこはかとなく書きつくれば、貴女のすべてものすごくほしくなる。 (ーー;)ひとり出てゆく 愚妻をすてて らくな暮らしを したいから (ーー;)ひとりながめる グーグル地図を 雷雨に濡れ…

題詠都々逸 2011年

005姿 変わり果てたる命よ村よ姿変われど風息吹く 006困 ルーがなければ困ったものよブルースだってブスのまま 007:耕 はたけ耕し種ばらまけど間引きしすぎりゃ実もならぬ 008下手 下手をしました選んだ人は下手な横好きだけの人

題詠短歌 2011年

005:姿 舞台裏醜い姿消せぬままざわめく影のクロッカスの群れ 006:困 困らせて楽しむ鬼は捕まえず逃がさず薔薇の白を消すまで 007:耕 譲葉の心耕す鍬を入れ汚れたままの今日と決別 008:下手 下手では下手な手下の下手人が下手に薔薇を手にし手を下げ 下手~…

題詠都々逸 2010年

009:菜 たまにゃ野菜を食べたいけれどどこに良妻いるのやら 010:かけら すぐに溶けだすアイスのように恋のかけらで濡れた肌 011:青 青い魚が苦手なわたし青い男じゃ痒いだけ 012:穏 波も穏やか ひねもすのたり ナミも立たなきゃ濡れもせず

題詠都々逸 2009年

069:隅 片隅で 泣いていないでこっちへお寄り床もそろそろかわくころ 070:CD CDに 流れる都々逸一人寝哀し三味の女がいない夜 071:痩 将棋好き 痩せても枯れても金玉あれば角を逃れて尽きるまで ・将棋=娼妓(しょうぎ=遊女、公娼) ・金玉(きんぎょ…

題詠短歌 2009年

069:隅 隅々を知り尽くしても会う度に飽きず眺むる女体の不思議 070:CD 聴いてねと機械ないのにCDをくれたあの子の笑顔懐かし 071:痩 痩せたいといつもぼやいたあの人の痩せ細りたる病床見舞う 072:瀬戸 瀬戸内のオリ-ブの葉を描きつつ逝った画伯を偲び旅…

神楽坂

神楽坂、紀の善で白玉餡蜜を食し、毘沙門に向う秋の夕暮れ。紺色御召しの小柄で粋な姐さんとちらりと出会った。私は永年こんな姐さんとの恋を夢に描き続けていた。これが現実の恋になればいいのに。 神楽坂、大人の恋の坂道。 しかし今の神楽坂はコンビニ、…

かちわり 折込都々逸

(ーー;)勝手に涙が ちぎれる心 私の気持ち 理解して (ーー;)彼を愛して 契れぬ心 悪すぎなのよ 了見が (ーー;)神楽坂下 ちらりと出会い 私の恋も リアル坂 (ーー;)必ず前に 茶筅通しを 忘れずおやり 流儀なら ☆ちゃせん‐とおし〔‐とほし〕【茶×筅通し】 茶の湯で、点…