題詠都々逸 赤い糸

051:適当 (ーー;)いつもあなたは適当だけど なぜか安らぐ身とこころ 052:誠 (ーー;)お金じゃないの誠意が欲しい 抱いてちょうだい今すぐに 053:仙 (ーー;)仙人みたいなタイプが好きよ 弱いお方はイヤだけど 054:辛 (ーー;)汗が吹き出るスープが辛い からい評価に泣き…

題詠短歌 手に秋雨が

051:適当 橋架ける適当な地を見つけたる 古人は偉し雨量増す川 052:誠 丹誠に磨き込まれた擬宝珠に 思わず触れた手に秋雨が 053:仙 昇仙峡愛のかけ橋ひとり旅 紅葉の雨よ我を酒仙に 054:辛 辛味増す言葉と雨に身をかがめ 活気が消えた夜柳橋 055:綱 綱渡りで…

題詠都々逸 光る技

046:沖 (ーー;)沖の鴎の深酒よりも いとしダンナが先に酔い 047:審 (ーー;)審議されたら退場かしら ルール違反の恋だもの 048:凡 (ーー;)凡なお方も二人の夜に なればキラリと光る技 049:順 (ーー;)順序なんかはどうでもいいわ お風呂なんかも後にして 050:痴 (ーー;)…

題詠短歌 たどり着くのか

046:沖 神立の沖に向いて架かる橋 見えない陸にたどり着くのか 047:審 さす傘を黒雨の橋で不審げに はらり落として笑って泣いて 048:凡 凡庸な橋らも雨もあの人も 隅田の四季に風情を変えて 049:順 橋渡る人も車も梅雨明けて 順風満帆船も私も 050:痴 涙あめ…

題詠都々逸 抱かれても

041:潔 (ーー;)ちゃんとあそこは清潔だけど なれるわけない貞潔にゃ 042:辺 (ーー;)上辺だけでも夫婦でいたい 家族にぎわうこの水辺 043:権 (ーー;)妻の権利はなんにもなくて 債権ばかりが増えた恋 044:ゴールド (ーー;)無事故無違反ゴールド免許 だけど人生事故ばか…

題詠短歌 ふと思う過去

041:潔 送り梅雨三島大橋潔く 振り返らずに人生だって 042:辺 この辺りかつてはゴミの夢の島 雷雨の橋でふと思う過去 043:権 君と来た権現堂の橋ひとり 桜堤は雨の青葉に 044:ゴールド ゴールドにうだり溶け出す夕暮れに 金杉橋の船も乞う雨 045:承 驟雨来て…

題詠都々逸 人恋し

036:あきらめ (ーー;)秋というのにあきらめきれず 夏に別れた人恋し 037:参 (ーー;)嫌よしないわ降参なんか 悪い女のままでいい 038:判断 (ーー;)顔じゃないわよ心じゃないわ 判断するのはあの後で 039:民 (ーー;)音がなければその気になれぬ でもね駄目だわ民謡じゃ…

題詠短歌 雨に打たれて

036:あきらめ あきらめてまたとぼとぼと宛てもなく 橋の向こうへ雨に打たれて 037:参 雨だから橋を渡るな帰参しろ との幻聴が心動かす 038:判断 この橋を渡れば快楽(けらく)渡っても 連雨地獄かさて判断は 039:民 架け橋は濡れずに出会うためにある トン民…

題詠都々逸 この恋に

031:算 (ーー;)引き算ばかりの人生だけど かけてみようかこの恋に 032:庵 (ーー;)ちょっと贅沢お酒もつけて (彼のそば)カレーの蕎麦で長寿庵 033:検 (ーー;)生はダメダメ病気が怖い 検査済みなら食べるけど 034:皿 (ーー;)少し欠けても使えるうちは 皿もあんたもま…

題詠短歌 秋はまだ先

031:算 算段をすればするほど哀しくて ゲートブリッジ雨にも負けず 032:庵 五月雨の庵訪ねて加賀の旅 こおろぎ橋の秋はまだ先 033:検 生よりも堅き八橋懐かしむ 検校の墓梅雨に和らぎ 034:皿 皿回す大道芸の客まばら 園内の橋梅雨に濡れ初む 035:演 哀しみを…

題詠都々逸 恋の部屋

026:棄 (ーー;)自棄になるより自分を棄てた 理由あれこれ探す日々 027:鶴 (ーー;)鶴になれたら羽さえあれば 服を脱がずに恩返し 028:帰 (ーー;)帰りたいけど帰れる家が なくてつかのま恋の部屋 029:井 (ーー;)わたしゃ嫌いさ井戸端会議 酒が水より好きだから 030:J…

題詠短歌 橋を見上げて

026:棄 自棄になる訳も忘れて酔うただけ 雨を逃れて橋を見上げて 027:鶴 夕立ちに活気さら増す鶴橋の 肉の誘いにふらふら店に 028:帰 帰らずに雨に濡れてもこのままで レインボーブリッジふたり見つめて 029:井 井の中の蛙は雨で天を知り 僕は涙で「心の架け…

題詠都々逸 猪口の酒

021:貫 (ーー;)まるで写真は百貫でぶね 少し太っただけなのに 022:桐 (ーー;)桐の箪笥も別れたあとは 行き場無くして邪魔なもの 023:現 (ーー;)夢か現か幸せなんて すぐに冷めちゃう猪口の酒 024:湖 (ーー;)湖畔彷徨う別れてひとり 死ねばなれるか白鳥に 025:こちら …

題詠短歌 聴くエンドレス

021:貫 一貫して僕の好みはあれ以来 雨降る橋にたたずむ女 022:桐 育ち終え桐の葉ガサっと橋を落つ 雨に濡れても元に戻れず 023:現 現実はひとりさ「明日に架ける橋』 春の嵐に聴くエンドレス 024:湖 河口湖大橋渡る春の雨 富士も貴女も少し変った 025:こち…

題詠都々逸 仲違い

016:掘 (ーー;)墓穴掘るから言い訳およし 許すつもりで会ったのに 017:ジュニア (ーー;)早く大きくおなりよジュニア もっとお役に立つように 018:違 (ーー;)惚れていたのに些細なことが 積もり積もって仲違い 019:究 (ーー;)もっと研究しなくちゃ駄目よ 女ごころを知…

題詠短歌 貴女は消えた

016:掘 二重橋昭和の闇を堀り下げる 人は世を去り梅雨まだあけず 017:ジュニア 日本橋傘華やかにショッピング 団塊ジュニア今はもう母 018:違 違和感を募らせ雨の橋に立つ 今日という日がまた揺れている 019:究 何ひとつ究明できず土砂降りの 橋を渡ると貴女…

題詠都々逸 恋の道

011:黄 (ーー;)赤じゃないけど青にはならぬ いつも黄色の恋の道 012:いろは (ーー;)恋のいろはを教えてほしい 何度書いても無視ばかり 013:枝 (ーー;)枝葉末節あれこれ嫌い だけど根元に惚れたから 014:淵 (ーー;)淵に落とされもがいてみても もがき疲れてどぶ住まい…

題詠短歌 船は静かに

011:黄 菜種梅雨上がり黄花の色あせて 橋を渡れば次の季節へ 012:いろは 神橋の神々しさを増す雨も いろは坂から恐怖の雨に 013:枝 涙雨すこし風情を増す橋と 枝垂れ桜と君の黒髪 014:淵 淵に寄る老いを残して子ら走る ゲリラ豪雨の夢の大橋 015:哀 桟橋に哀…

題詠都々逸 今夜こそ

006:喜 (ーー;)酔わせ過ぎよね喜ぶ顔を 見たいばかりに酌重ね 007:劣 (ーー;)あれやこれやと見劣りしても 今じゃいい人ほれたから 008:タイム (ーー;)ランチタイムにビールを飲んで ディナータイムは赤ワイン 009:営 (ーー;)マクラ営業成功させて 結婚したいの今…

題詠短歌 身投げの二人

006:喜 架け橋の開通式の喜びは 歳月に消え小雨に濡れて 007:劣 催花雨に赤味を増した太鼓橋 劣化が進み見世物だけの 008:タイム 欄干で宴を惜しむ花の雨 タイムオーバー恋も散りゆく 009:営 淡々と営み暮らす日々の橋 また春がきて今日は小雨か 010:場…

手料理を

001:起 (ーー;)主も伜も起きてはくれぬ ひとり涙で長い夜 002:覚 (ーー;)惚れた訳など覚えちゃおらぬ 別れたくなる訳ばかり 003:作 (ーー;)作り過ぎたわ今夜のおかず 来ない日だとは知りながら 004:いいね (ーー;)いいねいいねと無邪気な顔で 食べる貴方に手料理…

吊り橋の恋

001:起 起こされて夢に未練の雨の朝 丸太の橋を渡れぬままに 002:覚 またひとつ記憶薄れて幻覚の 小糠雨降るSLの橋 003:作 花の雨別れを急ぐ歩道橋 作り笑いは涙に濡れて 004:いいね かわいいね震える君に雪解雨 僕も怖いよ吊橋の恋 005:恩 苔むした…

地名折込都々逸 新潟

(ーー;)煮え湯飲まされ イライラしても 我慢しながら 耐える日々 (ーー;)二回してよね いくまでしてよ ガッツ出してよ 頼むから (ーー;)憎いあんたも 今では仏 癌にゃ勝てずに 手向け花 (ーー;)憎めないのよ 今でも好きよ ガラは悪いが 楽しくて (ーー;)西か東か 行く…

地名折込都々逸 福島

(ーー;)不意を突かれて 悔いだけ残る 潮が満ちれば また涙 (ーー;)ふさぐ想いに 苦しめられて 詩など書けずに マフラー編む (ーー;)冬のひとりは くよくよせずに 死んじゃだめよと 枕抱く (ーー;)不平不満を 口にはせずに 支度するわね 前向きに (ーー;)深い哀しみ 苦…

地名折込都々逸 山形

(ーー;)妬けば妬くほど 待つのが辛い ガムを噛み噛み ため息が (ーー;)やたらめったら 魔の手が伸びる ガトーショコラが 食べたくて (ーー;)やると決めたら 迷わずいくわ ガウン脱ぎ捨て 立ち向かう (ーー;)山に登って まなこを閉じて 柄じゃないけど 滝修行 (ーー;)痩…

地名折込都々逸 盛岡

(ーー;)もめて傷つき 離婚のすえに 老いて手にした 彼と恋 (ーー;)もそっとお寄りよ 離島の旅で お手手つないで 傘ひとつ (ーー;)もんでおくれよ 力まずそっと おっとそこそこ 感じます (ーー;)もっと愛して 理性を捨てて 老いた体を 隠さずに (ーー;)燃えてしまった …

地名折込都々逸 静岡

(ーー;)知っていながら ずるいわ貴方 お面みたいな 顔をして (ーー;)仕度できたわ 頭痛がしても 起きておくれよ 粥の朝 (ーー;)静かすぎるわ ズタズタなのに 怒る気力も 欠けたよに (ーー;)しかたないわね ずれゆくばかり 追ってみたとて 哀しくて (ーー;)資産ないのに…

題詠都々逸 嘘をつく

096:まこと (ーー;)別れたくない想いはまこと だからたまには嘘をつく 097:枠 (ーー;)粋にお酔いよ私の酌で 四角四面の枠はずし 098:粒 (ーー;)豆粒みたいな小さな恋も いつかは花咲き実を結ぶ 099:誉 (ーー;)誉めておくれよ昼寝もせずに 作った料理がこれだから 100…

題詠短歌 朝陽を添えて

096:まこと 酔いさめて まことに寒し夜半の風 酒より欲しい温もりの肌 097:枠 窓枠に風が描いた雪景色 凝縮された朝陽を添えて 098:粒 大粒の牡蠣を噛み切り吟醸酒 美味なる風が胃の中に吹く 099:誉 名誉とは無縁の日々の誉酒 美味さに勝る喜びはなし 100:尽…

題詠都々逸 フラレ癖

091:厄 (ーー;)厄を払うと厄介者の 彼が消えたらイヤだから 092:モデル (ーー;)貴方モデルに小説書くわ 憎いけれども かっこよく 093:癖 (ーー;)惚れてみたけど雪ふるように 積るばかりのフラレ癖 094:訳 (ーー;)ふった訳より ふられた訳は 人に言えないことばかり 0…