2013-11-30から1日間の記事一覧

今日も濁して

096:季節 枯れ枝は若葉青葉の季節経て 今は枯葉の上を貴女と 097:証 生きてきた証を捨てて老い仕度 枯葉とともに土へと帰す 098:濁 水墨の景色の中に散る枯葉 別れの言葉今日も濁して 099:文 夕闇の枯葉の上に書く文字は 「老」より「恋」の一字を選び 100:…

さまざまな色

096:季節 変わりゆく季節を浴びて恋の路 春夏秋冬さまざまな色 097:証 歳月が愛を育む確証は 会えば会うほどさらに遠のく 098:濁 濁流が緩やかになり上澄みが 清流となる老後目指して 099:文 恋愛は文字がなければ絵にならず 別れも文字で色塗りながら 100:…

濁り酒

096:季節 季節変れば忘れるかしら 忘れられないこの季節 097:証 惚れた証に裸になって 肌が合わないことを知り 098:濁 白い液体目を閉じグッと 無理に飲み込む濁り酒 099:文 破り捨てましょ恋文なんて どうせ返事を書けぬ人 100:止 逃げて行きたきゃお好きに…

海へと歩く

091:鯨 鯨追い闘い挑む心無く 水仙と海に癒し求めて 092:局 心底の局所の痛み隠し持ち 海岸線の水仙ロード 093:ドア 妄想のドアを押し開け水仙の カーペット踏み海へと歩く 094:衆 観衆の色に染まらず水仙は 海と空とに黄色く映えて 095:例 水仙と水面に映す…