2012-03-15から1日間の記事一覧

短歌

難病に若さを棄てた身をさらし抱っこ抱っこと甘えてくる娘 僕よりは遥かに若い娘のからだ僕より先に消えるいのちか 痛いのはわかっていてもどうしてももっと不幸に泣かせたくなる

あわゆき 折込都々逸

愛してるのは わかっていても 勇気ないから 聞けぬまま 甘い言葉に わくわくしちゃう 夢かまことか 気もそぞろ 雨に濡れゆく 訳ある二人 湯島ラブホに 消えた夜 愛想つかした 訳ではないが ゆうべは嫌な キスの味 明日になれば 別れるけれど 雪降るうちは 切…

短歌

冬ならば人肌恋し花冷えは恋の心も咲かず閉ざして 寒き朝走り過ぎ去る童らは異常気象の春と知らずに 満月を告げる貴女が眩しくてもっと闇夜に隠れていたい 今ならば嫌いになれると月映る窓を閉ざして君がつぶやく

もっと都々逸を

和歌は雅よ俳句は味よ わけて俚謡は心意気 作:黒岩涙香 都々逸は歌詞から受ける印象によって「情歌」ともいう。 江戸末期から明治にかけて愛唱された歌で、七七七五の26文字でさえあれば、どのような節回しで歌ってもよかった。現今のものは初世都々逸坊扇…

ひじょう 折込都々逸

秘密ばれたか 冗談なのか 寄り添う女子の 恨み節 膝を枕に 情事の前は 酔うて小唄に 団扇かぜ

ぼうさい 折込都々逸

ボロは着てても 生まれは貴族 酒飲む背なに 威風あり 帽子かぶれど 後ろの禿が 寒いさぶいと いじけ虫 防寒コートで 嬉しや温い されど懐 いまも寒 ボクサーパンツは うちでははかぬ 妻子に見せぬ 粋すがた ボインブラジャー 美し女(ひと)も サイズ合うのは…