2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

題詠 2009年

045:幕 この幕はもう閉じようね観客は一人もいない二人の芝居 046:常識 常識を何時も忘れて恋をする終らぬ恋はないが常識 047:警 会う前に警告するよ僕たちが会えば必ず傷つくだけさ 048:逢 逢瀬ってなんかステキねでも何時も貴方が選ぶ安いお部屋で

題詠都々逸 2009年

045:幕 あなたと出会って開いた幕も褥すべりで閉じる幕 046:常識 ちゃんとあるわよ常識くらいそれでも死にたい恋の罠 047:警 警察なんか頼りにならぬ早く自首して恋泥棒 048:逢 逢えばうれしやからだも軽く逢えばかなしやおもい足

題詠都々逸 2010年

001:春 春になったら二人で歌おう春にはやはり春の歌(春歌) 002:暇 寸暇惜しんであの娘にこの娘メールしている暇な夜 003:公園 一人ぽっちに寄り添う影が似合う公園二人より 004:疑 疑問だらけの二人の仲の答えなんかはいりはせぬ

性的表現をしたくなった時

哀愁と色気が漂う男の後ろ姿に憧れてはいるのだが、年々増えてくるのはシミ、シワと溜息ばかりの今日この頃なのだが、女たちに失望することはない。女は永遠の謎であり、愛おしい存在であり、あれやこれやもっと女を知りたくなってくる。 女と男の関係につい…

したい気持ちも 菖蒲 折込都々逸

(ーー;)知らぬお方と 寄り添いながら 嬉し恥ずかし ブラはずす (ーー;)してと言えずに よろけてみせて 上手く演じる ブリッ子を (ーー;)仕方ないわね 弱すぎるわね うぶなお手々が ブルブルと (ーー;)したい気持ちも 呼び戻せずに うしろめたさに ブレたまま (ーー;)し…

題詠 2009年

041:越 しかたない越えてはならぬ一線を越えねば君を見失うだけ 042:クリック 送信をクリックしたら過ちに気付いたけれどもう終りだね 043:係 係争が長く続けば続くほど憎しみだけが夫婦の絆 044:わさび 赤提灯わさびたっぷりわざと付け涙目で見る君の笑顔を

題詠都々逸 2009年

041:越 呉越同舟もうやめにして越してはならぬ川に舟 042:クリック あなたの心をクリックすれば何が見えるや開くやら 043:係 お世話係りでいいから今夜あなたの横で過ごしたい 044:わさび わさび抜きではしまらぬ鮨よちょいと泣くよにつまむ恋

着飾るための言葉たちは、

僕は五十路の女たちに色気を感じる。五十代は魅力的だ。ところが五十路のイメージにレオタードを加えると、プールに浮かぶ異常に太ったおばさんたちの群れが想い浮かんできてしまう。 老いに若いイメージの言葉を与えると、老いを緩和せず、かえって老醜を…

夏の夜には 夏草 折込都々逸

(ーー;)情けないけど 月夜に肌を 比べられたら 差がわかる (ーー;)流るる雲に 月見え隠れ 草木も今夜は 寂しげに (ーー;)何もできぬが 妻へのメール 苦労かけたと さりげなく (ーー;)何もそんなに つまらぬ意地を 苦労はともに させてよね (ーー;)夏の夜には 冷たいビ…

今夜はひとりで

(1)他人に聞こえぬように小声で話す話。内緒話。ひそひそ話。さざめごと。 (2)男女間のむつごと。 上記のような意味がある「ささめごと」は色っぽい言葉である。 『ささめごと』という書がある。著者は心敬(室町時代の連歌作者・歌人) 。心敬は幽玄体を理…

涙こらえて 夏草 折込都々逸

(ーー;)涙こらえて 辛さに耐えて 苦労見せずに さりげなく (ーー;)泣いちゃいないわ 辛いの風邪が くしゃみ鼻水 寒気する (ーー;)泣いて抱きつき 爪痕残す 黒い背中に 咲く牡丹 (ーー;)鳴らぬおならを 包んで嗅げば くささの元は さつまいも (ーー;)泣き虫こむし つか…

あなたにピッタリの言葉探し

五月雨と書いて「さみだれ」とも「さつきあめ」とも読める。意味は同じでも「さみだれ」と「さつきあめ」では感じが違う。どう異なるのか上手くは説明できないのだが、そう思う。言葉は不思議だ。 「さみだれや仏の花を捨てに出る」蕪村 この俳句、何もさみ…

触るお手ても 五月雨 折込都々逸

(ーー;)昨夜限りで 身を持ち崩し 黙って身を売る 令嬢よ (ーー;)さよなら言わず 身仕度してる 黙ったその目が 冷酷ね (ーー;)去ったあとには 未練が残る 抱いて欲しと 恋慕する (ーー;)触るお手ても 未熟なあなた 誰も初めは 練習よ (ーー;)最初はうぶでも 磨きがかか…

覚めては冷めて

僕は複数恋愛派だから都々逸だけを創っているとあきてしまう。俳句、短歌、川柳、狂歌なども創りたくなる。 ◉寝ては覚め覚めては冷めてまた眠る長き眠りの夢は哀しく どうやら寝過ぎてしまったようだ。老いてからの長い眠りは楽しい夢を運んでは来ない。 ただ…

触らないでね 五月雨 折込都々逸

(ーー;)さみしさまぎらし みだれた暮し だれもみとらず 霊柩車 (ーー;)さあさ踊ろう みんなで集い ダンスパーティ レッツゴー (ーー;)騒ぐばかりじゃ みっともないぜ 黙って男は 冷酒飲む (ーー;)触りたくない 見たくもないさ だって五十路の レオタード (ーー;)触らな…

題詠 2009年

037:藤 愛しても葛藤ばかりが渦を巻く愛されたってちらつく別れ 038:→ →(ベクトル)を貴女に向けてメール出す受信拒否されならば転送 039:広 果てしなく広がる海を限りある空が包みて一人佇む 040:すみれ すみれ色汚れた赤を拭い去れ澄んだ空より清き青たれ

題詠都々逸 2009年

037:藤 藤波みたいにつれないそぶり酔いも恋路も棚上げに 038:→ 乱(卵)に向かいて→(矢)は飛びゆくが 月夜は神(紙)に包まれて 039:広 広いお部屋も大きなかたがどんと入れば狭くなる 040:すみれ すみれ咲くころ出会った妻とバイオレンスの家に住む

題詠 2009年

033:冠 実るほど頭を垂れて謝罪する堕ちた冠拾う人なし 034:序 初日の出序章奏でる胸騒ぎ師走の今も何もなきまま 035:ロンドン ビニールの破れた傘が落ちているロンドンの紳士いないこの街 036:意図 意図なんてそんなつもりはないけれど別れ匂わす言葉が続く

題詠都々逸 2009年

033:冠 私の田畑(でんぱた)冠水騒ぎ臀部の肌まで濡れるほど 034:序 序ノ口相撲はもう飽きましたもっと知りたや破や急も 035:ロンドン ロンドンブ-ツの匂いを嗅げば 泣いているよりしたくなる 036:意図 あなたの意図もほつれた糸も切ってしまおう解けぬなら…

若い女と饅頭が怖い

誰にでも好みはあり、慣れが好みをつくる。食べ慣れたものが美味く感じるようになる。年をとるほどこの傾向が強まってくる。これは新しいものを受け入れられなくなるという老化現象でもある。 長年連れ添った女房や亭主が慣れ親しんだ味わいとなり、他の相手…

おせっく 折込都々逸

(ーー;)お節句くらいは セックスしてよ つまらぬ顔で 腐さずに (ーー;)お久ぶりよね せめて今夜は 積もる話は 国なまり (ーー;)大人の恋は セックスばかり 疲れるばかり 悔いばかり (ーー;)お酒飲むなら せっかくだから ツマ(妻)より刺身 食いたくて (ーー;)思い出す…

まろやかな夫婦みたいに

夫婦。共に暮した歳月によってぎくしゃくしてくる夫婦もあれば、まろやかになる夫婦もいる。熱中気分は二人の温度差が大きいとかえって凶器になる。 都々逸は男と女の機微を唄ったものが多いが、激しい恋愛感情をそのまま表現するより、恋心を穏やかに表現…

たまねぎ 折込都々逸

(ーー;)たった一度の 間違いだけど 眠れぬ夜に 気が滅入る (ーー;)たまには休み ママとは別の 寝床でパジャマ 着て寝たい (ーー;)楽しいキスも マンネリとなり 年一年と 興ざめる (ーー;)たまに飲むなら ママいる店で 値段気にせず 銀座バー (ーー;)たくみに酔わせ ま…

都々逸のリズム

春浅い海 瑠璃色の波 寒々として めぐりくる これは春雨の折込の時に都都逸庵に投稿され作品である。 リズムからいくと実はこれは都々逸とは言えない。これを読んだとき、なんだか変な気がして、指を折りながら文字数を数え直してしまったのだが、7・7・7…

はるさめ 折込都々逸

(ーー;)腹がすいたと 留守番亭主 皿も洗わず 飯をもる (ーー;)ハゲたおやじと ルンバはいやよ さまにならぬし めだちすぎ (ーー;)はなし読めぬと ルビふるよりは さらり流して 目を閉じる (ーー;)初恋かなし 瑠璃色の風 寒い月夜が 目にしみる (ーー;)果たせぬままに …

哀しみを表現したい時

哀しみや苦悩を表現した作品がある。それを文字にするためにはエネルギーが必要であり、完成した作品には哀しみや苦悩の残骸ではなく、むしろそれを乗り越えた生きる力が秘められている。これらの作品に接することで、今、哀しみを知らない人々は心の奥行き…

はるさめ 折込都々逸

(ーー;)恥ずかしがらず ル-ジュをつけて 寂しい夜の 巡り会い (ーー;)裸見つめて ルージュを落とし 冷めたお風呂で 目に涙 (ーー;)春の朧に 涙腺ゆるみ 定めなき世の 迷路旅 (ーー;)派手な男の ルア-に釣られ さめて我が身は 滅入るだけ (ーー;)話ないけど 類友同士 …

失恋に反省はいらない

都々逸を創るためには恋していたほうがいい。幾つになっても色の道をとぼとぼと歩いていたほうがいい。とは言うものの現実の恋物語は失敗作が多く、なかなか粋な台詞が浮かんでこないものだ。 恋愛に失敗、失恋しても僕は反省しないことにしている。進歩に…

ひこばえ 折込都々逸

(ーー;)日脚伸びたね このままここで 晩まで二人 縁側で (ーー;)久しぶりよね 今夜はしてね 晩のおかずは エスニック (ーー;)ひぃふぅみぃよ 恋しいた相手 婆あ以外は ええおなご (ーー;)ひとり寂しや 心もさめて 裸になれぬ えせ夫婦 (ーー;)冷えた心が 凍らぬように …