2012-11-18から1日間の記事一覧

題詠都々逸 2012年

071:籠 飛んで行きたやあなたのもとに いけない行けない籠の鳥 072:狭 狭い寝床で寄り添いながら 耐える風雪温い肌 073:庫 書庫に隠した昔の手紙 読めば本より出る涙 074:無精 さっきよりかは愛しさ増して 肌にチクチク無精髭 075:溶 熱い思いに心も溶けて …

題詠短歌 2012年

071:籠 飛び出せば生きてはいけぬ狭き籠今のままでは暮らせぬ二人 072:狭 またひとつ静かに消えた選択肢狭き道行く行き止まりまで 073:庫 思い出を詰め込み過ぎた倉庫なら燃やしてしまえ回顧などせず 074:無精 指先に生きる痛みを伝えつつ無精髭がまた少し伸…