湯で癒し

086:ぼんやり
ひとり正月ぼんやり過ごす
恋の痛手を湯で癒し

087:餅
ついてくれたら餅肌なのに
忘れさられりゃひび割れる

088:弱
弱い男は好きではないが
弱いあなたが愛しくて

089:出口
入る時より出口を開ける
時が恥ずかし残り香が

090:唯
酒を飲みましょ鏡の中の
自分相手に唯ひとり