題詠短歌 流れる涙

091:厄
厄年の厄を払えず老いにけり
肌の風花なかなかとけず

092:モデル
刻々と風貌老いて風に立つ
枯れ木の横でモデル気分で

093:癖
いつのまについてしまった泣き癖に
雪の風にも流れる涙

094:訳
隙間風吹き込む訳のない部屋で
いつもヒューヒュー寒々家族

095:養
線路わき供養のためか風車
突然まわり突然とまる