顔を見せない女たち

「見せぬ顔マスクの次はサングラス」牧童

風邪や花粉症の季節になるとマスクをした群衆が動き出す。

僕はマスクが嫌いだ。

自分でマスクをするのもマスクをした女も嫌だ。女のパンティは僕の手で脱したくなるが、マスクははずす気にもならない。マスクをした女が目の前にいる。僕は彼女のマスクをはずしキスを…こんなシーンを妄想しただけでも悪寒が走る。

マスクのイメージ
保健所の消毒作業員、医者、歯医者、給食当番……
学生運動のデモ隊、得体のしれない抗議団体……
鼻汁や臭い口臭が染み込んでいるマスク…….

高校生の頃、マスクをした集団が電車に乗り込んできたことがあった。
僕はこの異様な車中に閉じ込められ怖かった。

僕はマスクが嫌いだ。

花粉症の季節が終わりマスクが消えてきてホッとしたら、今度はサングラスの女が増えてくる。目から入る紫外線がシミの原因になるそうだから、シミ対策を兼ねたファションなのだろう。

サングラスですか…
かっこいいというより、悪のイメージが今でも強く残っている。
マスクよりはいいけどね。

と、以前、こんなブログを書いていた時もあった。

僕はマスクが嫌いだった。

しかし最近はマスクをしていることが多い。花粉症が発症したり、介護という仕事上、マスクは欠かせない。洗って何度も使用していた昔のガーゼマスクとは違い、使い捨てで便利だし、呼吸も楽な気がする。睡眠中、口の中が乾いてしまうので、マスクをして寝る習慣を身につけたいのだが、今のところ寝ている間に無意識にはがしてしまう。
サングラスは白内障予防のため、外出時には欠かせなくなった。サングラスをしていると目が疲れない。
還暦を過ぎた今の僕にとって、マスクもサングラスも必需品となってしまった。サングラスとマスクをし、ますます怪しい雰囲気の爺さんとなって、今日も街を歩いている。