好きだから

「わたしは良心を持っていない。わたしの持っているのは神経ばかりである」(芥川龍之介

敵か味方か、好きか嫌いか、快適か不快か、行くか戻るかなどを神経が判断し、僕は行動している。それでも人を殺したり、暴力を振るったり、盗んだりはしない。これらの犯罪を僕の神経が不快だと感じているからだ。

生命の方向性を決める舵取りは神経が行っている。知識や常識で包みこむのではなく、神経を高め、感性を磨いていきたい。

無神経な奴や僕の神経を逆撫でする奴が大嫌いで、そういう輩からは少しでも離れて暮したいものだ。彼らと争ったり、彼らの性格をなおそうなどとは思わない。それは無理だと知っている神経は、彼らとの距離を広げることだけを僕に命じてくる。

神経は微妙な匂いを察知し、恋心を活性化させる。例えば見ず知らずの人が書いたわずかなブログを読んだだけで、好きになってしまうことがある。もちろん書いている内容にもよるのだが、内容よりむしろ書いている人から漂ってくるわずかな匂いに僕の神経が反応しているのだろう。

(ーー;)よしなさいよと周りは言うが
会いに行きましょ好きだから