青春の下駄

081:自分
流されて自分らしくは生きれずに
それが自分と気づく黄昏れ

082:柔
柔らかく人に接する難しさ
闇夜にひとり朝までひとり

083:霞
行く道は闇に阻まれ来た道は
霞の奥でうごめく涙

084:左
右顧左眄一日終えて懐かしむ
右往左往の青春の下駄

085:歯
幻想の鼾と寝言と歯ぎしりで
眠れず過ごすひとりのベッド