すがる夜

011:習
五十過ぎての手習いでした
そこで覚えた恋の味

012:わずか
わずかばかりの誠を信じ
捧げたいのよ何もかも

013:極
好きと嫌いの両極端を
行ったり来たりの恋心

014:更
惚れたわけではないのよたぶん
ぽっとしたのは更年期

015:吐
青息吐息の毎日だけど
別れられずに すがる夜