脇道小道

081:配
配慮さえするもされるも哀しくて
擬宝珠咲かす脇道小道

082:万
千を超え万を超えても哀しみは
色褪せぬまま擬宝珠は枯れ

083:溝
擬宝珠に近づくほどにあの人に
伝えきれない溝を深める

084:総
脇に咲く擬宝珠見えぬ貴女には
僕のすべてを理解できまい

085:フルーツ
フルーツを食い散らかして擬宝珠の
思い出隠す生ゴミの中