口の冷たさ

076:スーパー
スーパーで買ったお酒と月餅を
すぐに食いたや満月の夜

077:対
対岸の君など好きにならないよ
月満ちるまで泣いていなさい

078:指紋
もう一度更待月に抱く君の
皮膚の全てに僕の指紋を

079:第
月欠けてかなわぬ夢に一人泣く
恋も学びも落第人生

080:夜
なぜ逃げぬ月なき夜に抱く君の
ゾンビみたいな口の冷たさ