題詠短歌 2011年

041:さっぱり
さっぱりと髪を洗いて花の朝夕べの酔いはひらりと流し

042:至
芝桜寝転びながら夏至までに全て読み終え僕は出て行く

043:寿
還暦の子のため揚げたカツ焦がし米寿の母と泣くカーネーション

044:護
散る花は風に渦巻き地を這うて護り切れずに消える落武者