題詠短歌 変わらぬ想い

051:曇
風吹けば青空増すか秋曇り
老いた二人の不倫の旅路

052:路
家路失せ旅路の日々に秋の風
帰る家には帰らぬままに

053:隊
少女らの手足眩しや鼓笛隊
風に恥じらう横しまな道

054:本音
風見鶏ボクの本音とはにかんで
また嘘をつく風の吹くまま

055:様
様を変え秋台風の過ぎた朝
添い寝の人へ変わらぬ想い