題詠短歌 スマホの恋は

046:比
比べてもせんないことと罪びとは
欲するままに闇夜の嵐

047:覇
何ひとつ制覇できずに荒れ果てた
庵にひとり嵐のあとに

048:透
朝凪のさらに透けゆく海まぶし
濁り重ねた眠れぬ二人

049:スマホ
暗闇のメールを終えて朝戸風
夢かうつつかスマホの恋は

050:革
離婚して僕も女房も子供らも
家族革命それぞれの風