題詠短歌 夜の嵐に

036:甲斐
あれやこれ甲斐ないことと知りながら
また文を書く夜の嵐に

037:難
暴風の激しさ増せば闇ひとり
避難できずに静けさを増す

038:市
だみ声の活気あふれる魚市場
隅の汚物に気づく悪風

039:ケチャップ
青嵐に揺れる川辺のバーベキュー
ケチャップつけて二人静かに

040敬
海風に時を忘れる広がりは
自然敬う心育む