2016-01-19 最後の寝顔 題詠短歌2015年 #短歌 036:バス ソプラノがバスへと変わる呻き声 熱風は凍て母は無言に 037:療 治療法途絶えて母は死出を待つ 風に微笑む最後の寝顔 038:読 病床の母の想いを読み取れず カップ酒干す風下の闇 039:せっかく せっかくの介護保険も使わずに 風雪に耐え生きて死ぬ母 040:清 病床のベタつく白髪清潔を 好んだ母にせめて清風