酔いもまだらに

021:仲
仲直り子供みたくはできぬまま
仲直りせず続く日常

022:梨
並ぶ梨長十郎の姿なく
幸水豊水みずっぽい日々

023:不思議
この人と出会い今なお別れずに
吐息ばかりの不思議な暮し

024:妙
吐き出せぬ言葉巡りて苦々し
微妙な酒に酔いもまだらに

025:滅
幻滅をすれば自滅が忍び寄る
だから僕らは幻の中へ