しぶとさ保ち

061:企
老いの恋企てごとは穏やかに弁慶草のしぶとさ保ち

062:軸
生活の軸を狂わす妖艶の匂い揺らして迫る夜顔

063:久しぶり
杜鵑草似たあの方と久しぶり秘めた想いを会う日纏いて

064:志
実葛その実程度の志あかく染まりし恋の成就を

065:酢
松茸を黒酢に漬けて香り消す人目を忍ぶ老人の恋