喜悦を捨てる

031:大人
混ぜるほど荒唐無稽に粘ついて大人の恋はオクラのように

032:詰
詰め寄ればエーデルワイスの尊さは悲惨の泥に喜悦を捨てる

033:滝
繊細な滝に打たれて鷺草の汚れを知らぬ夢に騙され

034:聞
孔雀草揺らぎ聞こえるざわめきは現状打破の渇望の声

035:むしろ
浄福の桔梗の空に包まれた愛よりむしろ土になりたい