題詠短歌 2012年

056:晩
毎晩の酒と寝床に逃避してひとり夢見る明日への希望

057:紐
何時の間にたまりし紐を納めたる開かずの缶は錆びついたまま

058:涙
明日までと走り疲れて闇の道涙よりかはひと汗かいて

059:貝
荒海の貝殻二枚合わせても二度と出会えぬジキルとハイド

060:プレゼント
生と死と喜怒哀楽のプレゼント玉手パンドラびっくり箱で