題詠短歌 2012年

051:囲
越せそうな低い囲いの中なのに卑屈に笑う飼犬になる

052:世話
世話という言葉の中の虐待に愛はあるのか死に行く命

053:渋
渋々と生きる命も何時の日か渋さを増して生きる命か

054:武
武力では奪える命愛あれど救えぬ命川に流して

055:きっと
このままの朝の紅茶に傷ついてきっと呪われ別れの荊