2014-11-02 雨音を聴く 題詠短歌2014年 #短歌 056:余 空蝉の余命を告げる雨はやみ 何も残さず静かな夜明け 057:県 君が住む県は明日も明後日も 雨が降るらし だからメールを 058:惨 逃げもせず振り向きもせぬ野良猫を 突き刺すように雨惨憺と 059:畑 まだ続く畑ちがいの話など どうでもよくて雨音を聴く 060:懲 懲らしめの雨に濡れても燃え上がる 夢の続きを帰宅するまで