文字数は同じでも

    都々逸は通常、7・7・7・5文字で作られるが、頭に5文字を付けた5・7・7・7・5の型もある。≪三十一音の五字冠》と言われ、これで短歌と同じ文字数になる。 短歌と同じ文字数なのだが、短歌とは異なる趣きが都々逸にはある。

あの人の 
どこがいいかと 
訊ねる人に 
どこが悪いと 
問いかえす 

夏やせと 
人に答えて 
その目に涙 
ふられましたと 
言えもせず