がくせい 折込都々逸

瓦礫と化した
国揺れやまず
せめて巣だてよ
一年生

頑張れなんて
苦労知らずの
生活なのに
言えるのか

合掌します
雲見上げつつ
世相乱るな
いつまでも

愕然として
苦しむ人の
背をながめては
祈るだけ

学生たちよ
来る日来る春
せいいっぱいに
生きてくれ