題詠短歌 春が流るる

096:協
一滴の水が雨から川となり
協働から橋がうまれた

097:川
かさを増し川を急かせて雪解雨
橋の袂に春が流るる

098:執
執筆の筆折る今も妄執の
雨降る橋でいじる携帯

099:致
テレビでは致死量の雨橋破壊
傍観者はまた酒を注ぐ

100:了
雨に濡れ別れの橋を去る君よ
了解なんかしてはいないよ