題詠短歌 雨もやむはず

086:穀
橋を過ぎローカル線の車窓には
脱穀終えた地に初雪が

087:湾
湾岸の橋の夜景に氷雨来て
帰したくない君を見送る

088:省
時が過ぎ省略された思い出は
雨・橋・闇と震えた二人

089:巌
もし橋が巌流島にあったなら
暇な雨の日「もし」をあれこれ

090:トップ
さようなら気分はすでにトップギア
橋を越えれば雨もやむはず