題詠短歌 また思い出す

081:潰
潰すには硬すぎる暇持て余し
昼酒徘徊霙降る橋

082:にわか
にわか雪言問橋を包み込み
あの日の恋をまた思い出す

083:課
欄干の擬宝珠撫でて川を見る
これを日課に冬告げる雨

084:郡
この雨も死者の涙か霊の旅
西白河郡雪割橋で

085:名詞
雨の日は趣を増す君と橋
固有名詞は知らないけれど