2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

自分勝手に

まず表を読む。次に裏を読む 。そして自分の想像を広げる 。一つの都々逸で三度楽しめる。 都々逸は読み人知らずが多く、作品は作者の手から離れている。したがって短歌鑑賞のように作者の想いを読み取ろうとするより、もともと都々逸は作者のことなど想像せ…

愛す○ 折込都々逸

(ーー;)あなた一人に 命をかけて すべて捧げる 身と心 (ーー;)アルプス山脈 いまだに雪よ 素肌見せるに まだ早い (ーー;)あっと驚く 意地悪されて すいませんでは すまされぬ (ーー;)諦めきれず いじけた心 素直になれずに 厚化粧 (ーー;)朝の別れは いつものように 好…

ただそれだけの人

都々逸は粋、艶が重視され、露骨な表現をするよりも裏がある都々逸が好まれる。裏を解説するのは不粋であり、お互いに無言でニンマリ微笑むのが理想だ。同席の方の認識基盤に余りにもズレがあると話が合わなくなるのだが、相手に理解させようとむきになるの…

愛す○ 折込都々逸

(ーー;)嵐ぬければ いつもの夕べ すてきな笑みの 酌で飲む (ーー;)あなた立ち去り 今から僕も 住まいを捨てて 旅に出る (ーー;)灯り消してね いつものように すてきな闇に 酔うまでは (ーー;)汗がしたたり 息苦しくて 素肌もえてる サウナ風呂 (ーー;)甘い言葉で 言い…

愛が湧き出した

都々逸の全てに裏があるわけではないが裏の意味を想像するのも楽しみ方の一つだ。 折込都々逸の場合は、折り込まれている言葉を発見することも、また楽しみになる。 (ーー;)枯れた井戸でも 二人で暮らしゃ 月が差し込み 水が湧く 井戸さえ枯れているような貧…

うめのか 折込都々逸

(ーー;)もう別れよう もうダメだから 長閑な春は 過去のこと (ーー;)もしの想いが もしかなうなら 残る命で 駆け出すわ (ーー;)モテるお主を モテないわてが 乗せて騙して かかぁの座 (ーー;)もう少しだけ モラルを忘れ ノーと言わずば かなう夢 (ーー;)悶え過ぎたわ …

月曜の下駄箱

僕は下駄箱世代だ。靴箱だとしっくりこない。僕はフェチではないが下駄箱が好きだ。下駄箱には、むれた色気がある。 月曜を折り込んだら、こんな都々逸ができた。 げ (ーー;)下駄箱ふたつ つ つなげておくれ よ 寄り添う靴も う 嬉しかろ

なのはな 折込都々逸

(ーー;)流す涙よ 野山へお行き 花を咲かせりゃ 鳴く小鳥 (ーー;)何度別れを 望んだことか 離れて行けば なのに追う (ーー;)菜種梅雨濡れ 軒先借りて 早く会いたや 七つ時 (ーー;)泣いて捨てられ 野良猫みたい 儚い恋の 成れの果て (ーー;)泣かせないでよ 飲んでる時は …

制約の中に自由な自分を見つける

都々逸づくりのなかでも僕は折込都々逸をつくるのが好きだ。 折込都々逸は決められた言葉を7775の頭に入れていく。例えば「啓蟄」で折込都々逸をつくると け (ーー;)けもの道にも い いつしか春が ち 小さな花を つ 摘んで恋 という作品が生まれてくる。…

ちらし寿司 折込都々逸

(ーー;)遅刻道 ランドセルさえ 叱られるなら ずっしり重く しょえはせぬ (ーー;)ちょっとだけ らくな暮らしを したかっただけ ずっと望んだ 幸せは (ーー;)知恵もなく 埒があかずに 死にたくなった ずるい私を 知りながら (ーー;)沈丁花 落日香り してふと我に ずっ…

表現との出会い

俳句や短歌の方々は、まるで軽蔑でもしているかのように都々逸に手を付けない方が多いが、俳句や短歌を楽しみながら、定型リズムを少し変えて都々逸を試みると、また別の表現と出会うことができる。 俳句や短歌や都々逸はみな五七調の定型詩ではあるが、い…

たちびな 折込都々逸

(ーー;)佇む闇の 蓄音機から ビートルズの詩 流れ出で (ーー;)たかが別れの 乳飲み子こころ BGMが 泣きやまぬ (ーー;)台風一過の 痴情の果てに ビーチサンダル なぜ消えぬ (ーー;)立ち去れぬまま 力は尽きて びっくり箱に 投げキッス (ーー;)助け船ドラ 近づくほどに …

言葉を愛せる人

確かに都々逸の名作の中には味わい深い作品が残されているが、それはごく一部の選ばれた作品でしかない。 そんな名作都々逸なんか一生にひとつできたらいい。僕は駄作でも楽しい。 大概の方は都々逸づくりは苦手だと思う。しかし何度も何度も作り続けている…

月曜 折込都々逸

(ーー;)元気ですよと 強がり言って 陽気ぶるのは うわべだけ (ーー;)現実離れ 妻ある人に 寄り添うなんて 嘘よ嘘 (ーー;)下駄箱ふたつ つなげておくれ 寄り添う靴も 嬉しかろ (ーー;)げっそり痩せた つもりでいたが よくよく見れば ウエストが (ーー;)ゲームみたいな …

庵○ 折込都々逸

(ーー;)今も変わらず おなごでいても 理想体型 ままならず (ーー;)幾度もよがる おなごを見ても 理解できない 深い溝 (ーー;)石焼き芋は おならの素よ りっぱな糞も ウンと出る (ーー;)粋なおなごが お好きな方は 利口ぶらない 子供好き (ーー;)粋な男は お話じょうず …

庵○ 折込都々逸

(ーー;)幾つになっても 女の心 理解できずに 一人泣く (ーー;)今もあなたは お若いけれど 流行遅れの 歌ばかり (ーー;)色白頬染め おだてにのって りりしく奏でる ラプソディ (ーー;)井戸の蛙が 溺れて死んだ 立派な大海 知ったため (ーー;)一度覗けば 女の体 理解ができて…

けいちつ 折込都々逸

(ーー;)けもの道にも いつしか春が 小さな花を 摘んで恋 (ーー;)今朝は啓蟄 命が動く 力つくまで 土筆増す(尽くします) (ーー;)景気のせいか いつもの元気 ちっとも出さずに 疲れ果て (ーー;)計算通りにゃ 生きてはいけぬ 知恵も涙も 尽き果てて (ーー;)計算ばかりを…

いおり(庵)○折込都々逸

(ーー;)色の道には 怨念の花 理性の坂を 転げ落ち (ーー;)幾多あまたの 思い出背負い 旅行しましょう ひとり旅 (ーー;)隠居しようと 思えど今も 立身したがる 下半身 (ーー;)色気失い 老いてはならぬ 臨終までは いろは坂 (ーー;)いいと知っても オ-ガニックは 理想ば…

再会 折込都々逸

(ーー;)魚みたいに いつかは清い 川の流れで 生きれたら (ーー;)去ったあの娘の イメージだけは 影を持たずに 今も咲く (ーー;)先のことなど 言うだけ無意味 体が欲しい 今すぐに (ーー;)裂けた心で 幾度も泣いた 堪忍できぬが 今も好き 変則 (ーー;)一度舐めたら 懲り…

再会 折込都々逸

(ーー;)才覚あふれ 色気もあって 飾り気ないが いい女 (ーー;)咲いた花なら いつかは散るが 枯れて変わら 愛おしさ (ーー;)触るだけでは 逝けないけれど 彼に噛まれて 逝くからだ (ーー;)去ったあの娘が 今でも恋し かいた爪痕 今も背に (ーー;)咲かずに枯れる 命もあ…

再会 折込都々逸

(ーー;)さしつさされつ いつもの宿で 燗は温めで いい心地 (ーー;)触るその手が いつもと違う 身体がなぜか いやと言う (ーー;)去って行くときゃ 言い訳いらぬ 帰ってくるとき 言えばいい (ーー;)さよなら後に 今でも残る 傘の中には いい香 (ーー;)寂しい毎日 今では…

ひいらぎ 折込都々逸

(ーー;)日暮れみぞれが 今では積もり ライトアップの 銀の道 (ーー;)ひとりふらりと いつもの店で ライム多めの ギムレット (ーー;)ひと目会いたや 愛しい人よ ラテンのリズムで ギター泣く (ーー;)ひとり暮らしじゃ 胃までも飢えて ラーメンライスに 餃子つけ (ーー;)…